先日は和室のことを書きましたのでここで省令準耐火について。
といっても特に知っていることは多くないですが・・・。
省令準耐火仕様にすると少々厄介なことがあります。
そう!真壁和室は造れない。
柱が現れている真壁和室はそれだけで耐火仕様じゃない。
別に真壁じゃなくても・・・という方にはどうでもいい話ですが・・・。
でもそれだけじゃないんですよね。
室内外の石膏ボードの枚数が変わります。
通常は12.5mmの石膏ボードが1枚。
でも省令準耐火仕様では2枚になります。
厚さは忘れましたが・・・。
通常の耐火仕様は30分の耐火性能。
省令準耐火仕様にすると45分。
・・・たった15分?
・・・されど15分?
少しは耐火性能がUPすると思われます。
変わるのは耐火性能だけではありません。
石膏ボードを2枚に増やした分室内が狭くなります。
特に分かるのが階段。
両サイドから10mm程度厚くなるので計20mmは狭くなります。
部屋はともかく階段は実感として感じるところです。
ただし幅広階段を付ける方はそこまで実感することはないでしょうが
標準サイズの階段は手すりもついてさらに20mm狭くなると結構窮屈です。
省令準耐火仕様にするにはプラス坪5000円、真壁和室の取りやめは
マイナス26万円程ですので、延べ床によってはトントンか減額になります。
でも一条の真壁和室は結構本格的だと思います。
ヒノキの4寸無垢柱、カリンの6寸無垢床柱。
床柱は工場見学に行くと無料で6寸になります。
カリンは銘木として有名ですが、その6寸物はかなり高価なものらしいですよ。
和室コーナーとしての和室なら大壁の方がいいでしょうが、
本当の和室として造るなら真壁を捨てるのは実に惜しい!
でも省令準耐火仕様にしないと保険が高くなるし・・・。
いいえ、必ずしもそうではありません。
確かに損保系保険会社は省令準耐火仕様じゃないとべらぼうに高いです。
でも労災系・共済系は「鉄筋」か「木造」かしか聞かれません。
木造でも省令準耐火仕様かどうかは聞かれないんです。
真壁和室をどうしても譲れない方は一度「全労災」とか「県民共済」とかを
あたってみてはいかがでしょうか?