去年の独走状態での優勝、快進撃のせいでしょうか。
2位で貯金もあるのになぜかブルーな気分の方、多いのではないでしょうか。
つい数年前までは、5割の高い壁を感じながら敗戦を嘆くシーズンでしたが、
昨年の優勝でその価値観が大きく変わってしまったのですから、優勝のインパクトは絶大ですね。
現状で、昨年の沢村賞投手のエース・ジョンソン、守護神・中崎の不在ながらも、
5割を切ることなく戦えているのは、昨年の経験があってのことと言っても過言ではありません。
もう中崎は一軍復帰のようですし、ジョンソンも先日のファームで短いイニングながら無失点。
この2人が一軍に戻ってくれば、各段に投手陣のレベルが向上するだけに復帰が待ちきれません。
だが、いい事だけではなく、不安要素もある。それが菊池のコンディション不良の問題。
これまで菊池が4戦欠場し、全敗。単純にこれだけ見ても欠かせない選手なのは一目瞭然。
驚異の守備力、2番としての繋ぎ役から、試合を決めれる決定打も打てる。まさに無二の存在。
現状のように時折、欠場させるのがベストなのか、思い切って抹消して強制的に休養させるべきか。
非常に悩ましい問題ではあるが、個人的には抹消させて最短復帰を目指す方がいいのではと思う。
最悪なのは日ハムの大谷翔平のように、騙し騙しで行っての長期離脱。これは絶対に避けて欲しい。
まだ5月だし、シーズン終盤で彼の力がフルに発揮できるように、今は無理する時ではないはず。
では菊池が不在で2番、二塁をどうするか。現状なら上本を推したい。
西川だとスタメンに左打者が多くなりすぎるし、まずは守備の安定。そこから考えて欲しい。
安部は3塁で結果が出ているのだから、下手に2塁、1塁と動かす混乱が彼の中にありそう。
だからスタメンなら3塁固定。そうすることが監督の目指す「守り勝つ野球」を体現できると考える。
もちろん批判もあるでしょう。日本一の2番打者・菊池が上本では見劣りするのは当然のこと。
だけど、こういう選手が入ることをスタメンに入れること自体に、一番の大きな意味があると考えている。
監督は「守り勝つ野球」と言っているが、どこか打力を優位してスタメンを組んでいる節がある。
確かに昨日のように6番まで3割近い打率がある打線は魅力ではあるが、繋がらないと点は入らない。
城壁と言うのは大きな石だけでは脆い。その間を埋める小さな石こそが城壁を支えている。
3割打者が並ぶ打線に、上本が入ることで、今の打線、守備陣に何か変化を与えてくれることを望む。
何も広島の二塁手が、すべて菊池を同じプレーが出来るはずはない。そんなの当たり前のこと。
上本にしろ、西川にしろ、安部にしろ、自分の中にある二塁手像をしっかり持って試合に入って欲しい。
替えの効かない菊池だからこそ、今から二塁手のバックアップを真剣に考えるべき時でもある。
その避けられない命題に対して、取り組む絶好の機会だと考えて欲しい場末書店の店長でした。
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