いってきました、メディア芸術祭。
最終日ということもあって大盛況。午後からは入場待ちの列ができるほどの盛況っぷりでした。印象に残った作品をひとつずつ上げていきましょう。(飽きない限り。)

今日はこの方、佐々木遊太。

その場で挙げられたお題、その場で撮った写真と、iPad内のテンプレートを利用して、即席紙芝居を作成・上演してしまうという「くにたち紙芝居」。実際に国立地域で、子供たちに「かたぬき」を買ってもらい、紙芝居を上演しているとのこと。

タッチパネルに触れて、紙芝居のページをめくるんですが、紙芝居を「抜く」という操作性が、iPadでそっくりに再現されていて、おもしろかったです。アナログの感覚的な捜査を再現できるっていう可能性の提示としても。

さらに、アナログから スマホ・タブレット・その他デジタルデバイスへの「移植」って往々にして拒否反応を呼び起こしますが、これはしっかりとデジタルデバイスにしかできない、未来で行われるであろう紙芝居の形態の提示を成したわけなので、拍手喝采をもってうけいれられていました。

「紙芝居」という形態の「枠」を用いながら、かつデジタルデバイスを用いた斬新さに加え、しかも人の声であの紙芝居独特の抑揚や語り口で読み上げられるという、なんとも 五感を刺激する アイデアの勝った上演内容でした。これはぜひともたくさんの人に知っていただきたいものです。

くにたち紙芝居
http://www.sasaki-sasaki.com/kunitachi-kamishibai/ 

ささき製作所
http://www.sasaki-sasaki.com/