通過線新設が進む東横線祐天寺駅を眺める | TKKseries8000‐677

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撮りも模型もやっているけど、どっちも中途半端…どうやら最近のメインコンテンツは模型のようであるが、一応このブログのメインは実車の写真

代官山駅から移動しまして祐天寺駅へとやってきました。

 

 

 

ご存じの通り、祐天寺駅では神奈川東部方面線等の完成を見据えて、待避線の新設工事が現在進行形で行われています。

 

待避線が少なすぎることに悪評がある東横線なだけに、完成すれば待望の設備となりそうです。

 

 

横浜方のポイントを眺めてみます。

 

中線となる2番線は上下線共用の通過線になるのが大きな特徴で、覚えている限りでは西武新宿線で同様の配線の実績がありますが、東急ではこういう配線は初めてとなります。(似たような設備に田園都市線の藤が丘駅がありますが、藤が丘駅は上り線オンリーの通過線です)

 

 

続いて渋谷方

 

既にポイントは両方向共に完成状態です。

 

 

 

渋谷方には10両編成用のホームもしっかりと用意

 

1番線と新3番線(現在の2番線)が10両編成非対応なんて馬鹿はやらかさないよね?と思っていましたが、流石にそれは無かったので安心しました(^_^;)

 

 

通過線となる新2番線は既にレールがありますが・・・

 

 

ご覧の通りバラストが全然ないので、一部箇所は完全に浮いています(^_^;)

 

というか、一部の枕木がレールと共に浮いていますが、レールへの負荷は大丈夫なのか素人目線で心配になります。

 

大丈夫だからやっているのでしょうが・・・

 

 

手前側の1番線、電車が停車中の新3番線(現行の2番線)と比較すると、2番線の異常さが際立ちますね

 

 

割と長期間この状態なのか、下には水が溜まっている箇所も見えます。

 

 

ありえないですが、この状態で電車が通過線である新2番線に進入して来たら確実に脱線するでしょう・・・

 

 

既存駅への通過線等の新設となると、屋根の取り換え等も行う必要のある大規模な工事を想像しますが、祐天寺駅の場合は規模自体はそこそこ大規模でしたが、既存の屋根を通過線新設後もそのまま使うという点では特徴的な部分でしょう。

 

 

今回の改良工事合わせてホームドアの設置も予定されています。

 

2020年までのほぼ全駅へのホームドア設置を目標にしていますので当然ともいえますが・・・

 

 

今回の通過線新設工事は、余裕のあるホーム幅を削って通過線の新設スペースを捻出するという、かつてなら禁じ手?ともいえそうなやり方(だからこそ既存のホーム屋根をそのままつかえたのでしょう)なので、上下線ともにホーム幅が通過線新設前と比較して大幅に削られています。

 

が、↑の下りホームはまだ良い方で

 

 

ホーム幅の狭さという意味では上りホームの新3番線、現在の2番線の方が酷いことになっています。

 

 

一番広いエスカレーター付近でもご覧の通り

 

かつての祐天寺駅は、割と余裕のあるホーム幅の駅だなという印象でしたが、装いが一変したなという印象です。

 

本来ならホーム幅を維持したまま通過設備を作るのがベストだと思いますが、東横線の何処を見渡してもそんなスペースはありませんし、正直現行のダイヤでも退避設備の無さは足かせになっていて今後を見据えれば絶対に必要な設備ですので、祐天寺駅を利用されている方には申し訳ないですが、ご理解を・・・ということなのでしょうか

 

 

最後にもう一回渋谷方のポイントを眺めてみます。

 

なんというか、下り本線から通過線である新2番線へのポイントは大分キツイ感じで、結構な制限速度が掛かると同時に、田園都市線の上り梶が谷駅通過ってレベルじゃないぐらいの衝撃が通過時に来そうな感じorz

 

本来なら上り専用にしたいんでしょうが、どうしてもそういう訳にはいかないのでやむを得ずって感じがバリバリと漂っています・・・。

 

下り線は学芸大学駅を2面3線化して緩急接続とかが出来ればベストなんでしょうが、改良の余地はありませんので仕方がない部分でしょう

 

兎にも角にも、少し不安な点はありますが、特に朝夕ラッシュ時の東横線の円滑な輸送に貢献する設備になることを願って止みません・・・出来る事なら東白楽駅への待避線新設も行ってほしいです(

 

 

―追記―

 

東横線祐天寺駅 ほぼほぼ完成した上下線共用の通過線を眺める

2017年3月5日現在の様子は↑のリンク先からどうぞ