"変わらぬ良さ"を打ち出した年内2枚目、カラスは真っ白『ヒアリズム』 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


今月早くも2枚目のCDレビュー

にして

今年、同じバンドのレビューを書くのは

If I Were You 】以来、2バンド目。

If I Were You はリリースのタイミング的なものもあったが

こちらは満を持しての、まさかの年内2枚目

そうしたコンスタントな制作ペースも素晴らしいです。

未だに相対性理論だ、やくしまるえつこ

言ってるヤツは遅れてるぜ!

ポップファンクを掛け合わせた

新進気鋭な北海道からの刺客の新譜、


カラスは真っ白 『ヒアリズム』

01. ヒズムリアリズム
02. twilight museum
03. The xxx
04. RADIPHONE
05. せいじゃくのこうしん
06. フミンショータイム
07. ニュークリアライザー




早速、曲レビュー↓


ヒズムリアリズム
今作のリード曲。
MVが植草さん監督じゃなくなったのは残念だが
fakeから続くアニメーション路線はそのままに
今回も良い感じに仕上がってます。
サビ前の『りっすん』と、
ラストサビ前の巻き戻し演出『(ププ)プレイバック
が良い。
ヒーズムぅ、リ、アーリズムぅヾ(*´∀`)ノ
と、タイトルを繰り返すキャッチーさも○

twilight museum
ジャズバーとかで歌ってる風な大人な雰囲気。
ヤギヌマちゃんの低音もそれを後押しする。
2メロやコーラスの男声はシミズさん?
もしそうなら、MCでの雰囲気からはかけ離れたギャップ 笑
そういう部分も含めて、オトナ雰囲気全開のこの曲。
オサレして、座って、洋酒飲みながら聴きたい。
そんな感じ。

The xxx
ノリと勢いが"fake!fake!"や"HIMITSUスパーク"のそれ。
カラスは真っ白のこの手の疾走感溢れる曲は大好きです。
水の中にいるようなボーカルエフェクトが良い。
2サビで潔く終わっちゃうから、
もう少し伸ばしてラストサビ(Cサビ)まで作れば
十分メインを張れそうな気もする。
ただ、そうすると同じようなリード曲が3作続くことになるから
敢えて避けたのかもしれないが。

RADIPHONE
れーでぃふぉん、れーでぃふぉん♪
っていう繰り返すフレーズのおかげで、曲が覚えやすい。
ラップパートがあったり、
ホーンセクション的な音やスクラッチ等が組み込まれてるのも
曲の楽しさを後押ししてて○

せいじゃくのこうしん
こういった元々の単語(この場合は"聖者の行進")をもじったタイトルも
カラスは真っ白ならでは。
序盤はヤギヌマちゃんの9割アカペラ。
ヤギヌマちゃんの歌を堪能したい人向け。
ラストに差し掛かるまで、オチ&タイヘイは手持ちぶさただな笑
これライブでやるなら、2人とも遊びそうw

フミンショータイム
シミちゃんギターをハブった←、
オチベース&タイヘイドラムのリズム隊と
ヤギヌマちゃんのボーカルで始まる。
聴いてて、WWWでやったフリを思い出した 笑
ライブでそういうのやるのも、曲を印象付けるなぁ。
思えばその時もシミズさんはフリ役に徹してたからなw
もちろん音源はバッチリギター聴こえるけど。
それでもやっぱリズム隊が映える曲な気もする。
良いなぁ
ぱっぱーや、ぱやっヾ(*´∀`)ノ

ニュークリアライザー
疾走曲2つめ。
やっぱオレはこっちのが好きだー!\(^o^)/
こっちじゃシミズギターも唸るソロがあるのもアツい。
ラストサビのタイヘイドラムの手数も良い。
前に出る時は出るが、ここでは裏方に徹するオチベースも職人やな←
今作の中では個人的にいちばん好きな曲。




前回書いた【No Devotion 】と違って

聴いてて、まぁー楽しいこと楽しいこと!笑

記事の雰囲気を見ても

それはわかっていただけるかと思います( ´∀`)

あと、やっぱ演奏うまい。

テクニックを誇示するワケでもなく、

ギターもベースも

前線でも後衛でも活躍できる幅広な感じと面白フレーズ。

ドラムも手数にテンポに自由自在。

リピートしてても全然飽きないんだよなぁ。

ミニアルバムってこともあって、

フルアルバムより曲数少ないから

サクッと聴けるってのもあるしね。

1曲1曲も、3~4分台の枠に収まってて

下手に長いのとかもないからな。


前にどこかに書いた気もするが

海外はジャンル特化故に、

同ジャンルでの国内組は海外よりも確実に劣りがちだが

その分、国内のバンドは

ひとつ基盤となるベースがあった上で

それを基にバリエーション豊かに出来るのが強みかと。

もちろんそれが全バンドだとは言わないし、

やってるバンドが全て上手く出来てるなんて言わない。

でも、カラスは真っ白

そういった手法を取り、確実に上手くいってるバンドだと思う。


制作ペースも落ちずに

こうして今年2枚もミニアルバムをリリースした。

それに伴ったツアーもやってるし。

今、徐々にだが確実にファンベースを獲得し、

現在進行形で知名度が上昇しているこの段階で

リリースにライブに、積極的なのは良いと思う。

プロモーション的にも抜かりないな。


楽器隊は申し分ないものの

ライブではまだ、ヤギヌマちゃんが

音源よりもまだ劣っている気がした @WWW公演

ボーカリストが音源通り、

もしくはそれ以上のクオリティでライブするってのは

キャリア長くても至難の業だとは思うが

それも今は成長する段階だろうし

これからどんどんレベルアップしていけば良いと思う。


ミニアルバムながら、秀逸なものが3作も続いた。

ここらでいっちょ、2枚目となるフルアルバムの制作も

検討していただきたいところ。

この3枚で、世間にもけっこう名が知れたろう。

次はフルアルバム作って

ツアー規模も拡大して

この勢いを落とすどころか、さらにギア上げる感じで笑

下手すりゃ来年には夏フェスとかも出れるかもな。

夏フェスはダメでも、年末のフェスには。


これからもカラスは真っ白の動向に要注目。