繭掻き。まゆかき、(できあがった繭を蔟(まぶし)から取る作業) | tisser du tissu

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桑の木そして織物がある場所

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今年、初めて使った昔ながらの蔟。


相地集落で、昔に営んでいた養蚕法は、棚飼いという飼い方で、

このいただいた蔟(縄蔟)を用いた、今あるような回転蔟を使わない養蚕だったようです。


去年、回転蔟の中に整然と並んで、つくっている繭を見て、

相地集落のみなさんは、すごく驚いていました。(初めて御覧になられたようです。)


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この昔の蔟は、考えがあって使用していますが、

回転蔟に比べてメリットもあるし、反対に作業効率の面でデメリットもあります。

このデメリットをどうクリアするかが今後の課題ですけれど、

でも、この形を選んでよかった。




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回転蔟だと、器械を使って、一度に繭をとりはずすことができますが、

このような昔ながらの蔟はそのようにはいきません。

蚕が自由に好きなところに繭をつくっているために

一粒ずつ手作業で丁寧に繭を蔟からはずして、

そして、これも手作業で毛羽をとります。


先日、ご訪問くださいました三重県の蚕絲分野のスーパースペシャリストの方々の中には、関東や、東北などの養蚕農家に指導に行っていた方が何人かいらっしゃいましたから、各地の様子の実際や、優劣の比較など得難いお話をお聞かせいただくことができました。




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平地とはちがい、山間部で養蚕をする場合に気をつけなければならないことなど、

様々なご経験を、ご教授いただきました。

蚕の飼育は、種蚕(たねがいこ)、糸蚕(いとがいこ)、と云って

目的によって飼育方法や桑の品種までちがうんです。


自分の目的に合った方法を選ぶことが一番ですね。

今、私がリアルに体験している事を、体に焼き付けてゆくことが何よりも財産になると思いました。

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