※この記事は”うみねこのなく頃に”を直接ネタバレして解答したものではなく、アクオス個人が勝手に考え、勝手に答えを出しただけのものです。なので解答編などとは直接関係ありません。あくまで推理好きの戯言だと思って聞いてやってください。
第一の晩は、実行犯は南條であると、俺は断定しました。
状況証拠は揃ってますしね。これを否定する可能性があるとすれば、原作通りに、
6人の最後の1人が事故死したとか、そういうケースくらいですし。
動機については詳細不明です。前回の記事 で挙げた仮説くらいしか思い浮かびません。
このあたりは解答編を見るのが少し楽しみですね。
さて、第二の晩にとりかかってみましょう。
まずEpisode3の第二の晩以後、最初に気になるのは、「本当に絵羽が実行犯なのか?」です。
確かに、黄金の独占っていう明確な動機は持っていますし、秀吉という共犯関係を結びやすい相手もいます。
第二の晩の時点で、アリバイがはっきりしているのは蔵臼・夏妃・留弗夫・霧江のグループと、戦人・譲治・朱志香のグループです。これらのグループは、大っぴらに共犯関係を結びにくく、アリバイ工作しにくい組み合わせであると言えます。
となると、やはり消去法で絵羽・秀吉と、南條のいずれかということになるんでしょうか・・・。
夫婦という共犯関係を結びやすい組み合わせですし、南條も単独行動を取っています。
うーん、消去法でいっても、この容疑者に絞られてしまうのか・・・?
いやいや、これだけで断定するのはまだ早い。Episode3の第二の晩は、Episode1,2の犯行と違い、かなり地味な印象を受けますが、いくつか謎があります。実行犯の特定の前に、まずはそのいくつかの謎を浮き彫りにしてみましょう。
[謎①]
なぜ楼座の銃は置き去りにされたのか?
[謎②]
どうやって二人の行動を把握したのか?
[謎③]
なぜ犯行が地味なのか?
[謎①について]
犯人は銃を何の細工もしないまま、置き去りにした。持ち去ろうともせず、細工をして罠を仕掛けるといったこともしていない。弾丸は1発も撃っていない状態だった。
ここまでの状況なら、原作通り、顔見知りの犯行である可能性が高い。楼座に発砲を躊躇わせるほどの相手だったということですから。
しかし、疑問もあります。犯行の手がかりになるような痕跡は残さないのが「殺人の鉄則」です。犯人が銃を持ち去らなかった、という事実は、いくつかの仮説を生み出します。
[仮説Ⅰ]
犯人は既に銃よりも強力な「凶器」を持っていた。つまり持ち去らなかったのは驕りである。
[仮説Ⅱ]
犯人には持ち去ろうとするような気持ちの余裕が無かった。つまりこれは突発的な犯行である。
[仮説Ⅲ]
持ち去れない理由があった。それは今のところ不明である。
[謎②について]
常に生存者たちの同行を把握することなど、1人では不可能なはず。
盗聴していたとしても、その場その場で全てを把握するのは非常に困難だし。
秀吉が真里亜をなだめるシーンがあったけれど、その後の同行も把握していた、ということなのだろうか。
ここで、[仮説Ⅱ]と、[仮説Ⅲ]から新たな仮説が生まれます。
[仮説Ⅳ]
もともと犯人が楼座らに会ったのは、殺人をすることが目的ではなかった。話をすることが目的だとしたら、それに該当する人物は、絵羽しかありえない。
絵羽は、最初から2人を殺すことが目的ではなく、交渉が目的で薔薇庭園で会った?
秀吉は、黄金を見つけた事実を他の親族たちに悟られないため、アリバイ工作を手伝ったのでは。
[仮説Ⅴ]
実は銃には、位置を特定したり、動向を探れるような仕掛けがあった。例えばGPS機能とか、盗聴器に類するものが仕掛けられていた!・・・そんな技術は当時は無いか?1980年代って俺が生まれた頃だし・・・。やっぱこれはねぇわ。
[謎③について]
なぜ犯行が地味なのか?って、いかにも俺の印象みたいな話になってますが、わざわざ連鎖密室のような凝ったトリックを仕掛けたくせに、第二の晩は極端に地味です。
そもそも犯人が違うからなのか、それともそんな演出を作るような余裕も無かったからなのか。
この「地味さ」は、[仮説Ⅱ]あるいは[仮説Ⅳ]の裏づけになります。
[謎①]~[謎③]から仮説を生み出し、考えてみましたが、結局有力そうな結論は、
[仮説Ⅳ]になってしまいました。
アリバイから消去法で考えても絵羽、仮説を立てて結論づけても絵羽。
結局、こうなってしまうんでしょうか。
[第二の晩の結論]
第二の晩は、もともと犯行を意図したものではなく、突発的な犯行であった。
絵羽は、黄金を見つけたことを秀吉に打ち明け、楼座と話し合ってくると言い出した。
秀吉は、他の親族達に悟られないようアリバイ工作をする。
薔薇庭園にて、絵羽と楼座は話し合うも、決裂。望まない犯行を行うこととなった。