計測工房社長・藤井拓也のブログ

計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。

今週末(2024年9月22-23日)の

計測工房は2大会です。

 

9/22-23(日-月)
上州武尊山スカイビュートレイル
(群馬県) 二見

 

9/23(月)

日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル
(神奈川県) 高橋

 

 

昨年(2023年)の上州武尊山スカイビュー

トレイルより。

距離138km、累積標高9000m、制限時間

34時間のロングのトレイルレースです。

 

 

 

 

去る2024年9月14日-16日、新潟と長野

の両県にまたがる信越高原を舞台として、

信越五岳トレイルランニングレース2024

が開催され、計測工房にてタイム計測を

担当させていただき、私・藤井が計測

ディレクターを務めさせていただきました。

 

この大会は新潟県と長野県にまたがる

信越五岳(北信五岳)と呼ばれる5つの

山々、すなわち、斑尾山、妙高山、

黒姫山、戸隠山、そして飯縄山を巡る

100マイル(160km)と110kmの2つの

部門からなるロングのトレイルレースです。

 



上記写真は藤井が以前に山ノ内町

から撮影した信越五岳。
右から斑尾山(1382m)、妙高山(2454m)、
黒姫山(2053m)、戸隠山(1904m)、
飯縄山(1917m)の五岳。

この大会の特徴は、大きくは3つ。
(以下、過去の公式サイトから抜粋)

トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュ

ースした、信越五岳を結ぶ全長160kmにも

及ぶ山岳エリアと信越高原の各地域を繋い

だ壮大なコース設定。

家族や友人が選手にサポートを提供

できるアシスタントポイントの設置、

夜間走行となる選手の安全に配慮した

ぺーサー(伴走者)の同行を許可する

区間の設定など、選手はじめ、沢山の

人々がトレイルランニングの魅力を味わ

えるレーススタイル。

参加者数の制限、大会開催前後のトレ

イルの検証とメンテナンス等、さまざまな

形で自然環境に配慮するとともに、参加費

の一部をコース近隣でトレイルの維持管理

や自然環境保護等を行っているグループ

の活動を支援するために使用。

 

(以上、転載)

 

というコンセプトで2009年に始まり、日本の

トレラン界ではFUJI100と並びフラッグシップ

大会とも呼べる人気の大会です。

 



写真は2011年の信越五岳で優勝者の

故・相馬剛選手がプロデューサーの石川さん

からインタビューを受けているところ。

(計測工房スタッフY氏撮影)

故・相馬選手は信越五岳トレイルランニング

レースで2009年から3連覇。生前のブログで

こんなコメントを残していました。
信越五岳は日本のロングレース

方向性を示したepoch-makingなレース。

 

 

100マイルは累積標高7100mの走れる

コースプロフィール。

信越五岳のコンセプトは走れるレースなので、

100マイルの制限時間は33時間と短め。

同じ100マイルでもFUJI100の制限時間が

45時間なのと比べるとその走りやすさが

伺えます。

 

 

今大会ではスタート、フィニッシュの2地点の

他にコース途中10地点の計測をおこないます。

同じ地点でもIN(到着)とOUT(出発)を

別々に計測する地点があり、合計17地点の

計測になります。

 


計測地点その1。

スタート地点は斑尾高原スキー場ハイジ。

地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。

 


9月14日(土)の18時30分に100マイル

のスタートです。

 

 

100マイルのスタート。夜空には花火が

上がり盛り上がりは最高潮に。

 

なお、今大会では参加者の皆さんの

ゼッケンに装着されたICチップによって

タイム計測をおこないました。


 


そして100マイルがスタートして最初の

夜が明けた9月15日(日)の朝5時30分に

110kmがスタート。

2つのレースが同時に進行します。

 

 

計測地点その2。

斑尾高原レストランバンフ。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。

(計測工房スタッフH氏撮影)

 

 

計測地点その3。

兼俣林道入口。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。

(計測工房スタッフF氏撮影)

 

 

兼俣林道入口を通過していくランナー。

(計測工房スタッフF氏撮影)

 



計測地点その4。

アパリゾート妙高。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。ここはINとOUTの両方を別々に

計測します。こちらの計測マットはINです。

(計測工房スタッフH氏撮影)

 

 

計測地点その5。

アパリゾート妙高のOUTの計測マット。

(計測工房スタッフH氏撮影)

 


計測地点その6。

国立妙高青少年自然の家。

こちらもINとOUTを別々に計測します。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。こちらはINの計測マット。

(計測工房スタッフI氏撮影)

 

 

計測地点その7。

国立妙高青少年自然の家のOUTの計測

マットです。

(計測工房スタッフI氏撮影)

 

 

計測地点その8。

池の平スポーツ広場。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。

(計測工房スタッフK氏撮影)

 

 

計測地点その9。

黒姫。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。こちらもINとOUTを別々に

計測します。写真はINです。

(計測工房スタッフY氏撮影)

 

 

計測地点その10。

黒姫のOUTの計測マット。

(計測工房スタッフY氏撮影)

 

 

計測地点その11。

笹ヶ峰グリーンハウス。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。こちらもINとOUTを別々に

計測します。写真はINです。

(昨年画像)

 

 

計測地点その12。

笹ヶ峰のOUTの計測マット。

(昨年画像)

 

 

計測地点その13。

大橋林道。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。

(昨年画像)

 

 

計測地点その14。

戸隠スキー場。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。こちらもINとOUTを別々に

計測します。写真はINです。

大野撮影)

 

 

計測地点その15。

戸隠スキー場のOUTの計測マット。

大野撮影)

 

 

戸隠スキー場、夜のエイド風景。

大野撮影)

 

 

計測地点その16。

飯綱林道入口。

地面にはタイム計測用アンテナマットが設置

してあります。

(計測工房スタッフM氏撮影)

 

 

そして計測地点その17。

フィニッシュ地点はハイランドホール飯綱。

地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。

 

 

100マイル男子優勝は長尾暁人選手(左)

で、記録は20時間50分0秒でした。

 

 

プロデューサーの石川さんからインタビュー

を受ける長尾選手。

 

 

圧巻のパフォーマンスを見せたのは100

マイル女子優勝の清宮由香里選手で、

中盤まで男女総合2位を快走し、大いに

沸かせました。最終的には男女総合7位で

記録は21時間35分55秒でした。

 

 

プロデューサーの石川さんからインタビュー

を受ける清宮選手。

 

 

フィニッシュ地点にて記録の集計、および

リタイア情報の管理にあたりました。

TRAIL SEARCH 」の管理もここでおこな

います。
TRAIL SEARCH はロングのトレラン向けに

開発した「WEB速報サービス」兼「レース

人数管理機能」が一緒になったシステムです。

 

今年の完走率は2種目合計で49%となり、

リタイア者は約700人でした。

リタイア情報の管理も一筋縄にはいかない

大量の人数です。

 

 


信越五岳では多くの選手が1人ではなく、

ペーサーと手を取り合ってフィニッシュする

光景が見られます。信越五岳に特徴的な

ペーサー制度。コース途中からフィニッシュ

までの後半のレースはペーサーと一緒に
走ることができます。

過去の大会プログラムによると、
(以下抜粋)
・大会プロデューサー石川弘樹氏トレイル

ランニングへの深い理解と愛情によって導入

されたペーサーシステムは、160km/110km

及ぶ信越エリアの神秘的なトレイルを、

信頼するもう一人のランナーと分かち合うこと

ができる本大会の魅力的な特徴である。
(以上、転載)

 

と記載されています。
速い遅いに関わらず多くの選手がペーサー

制度を利用します。

1人では困難な長大な道のりも、ペーサーとの

二人三脚なら乗り越えられる場面もあること

でしょう。ペーサー制度は信越五岳トレイル

ランニングレースに深く根付いています。

 

 

 

レース制限時間の9月16日(月)3時30分

まで絶え間なくランナーがフィニッシュ

に向かいます。

 

 

なお今年はレース途中から降雨となり、特に

後半区間においてコースコンディションの

悪化により、安全確保の観点からレースは

途中から短縮されることになりました。

具体的には21時を持って、フィニッシュまで

残り20km地点である戸隠スキー場エイドにて

レースは終了という措置になりました。

写真は戸隠スキー場に到着した選手1人1人に

自らその旨を説明する大会プロデューサーの

石川さん(黄色ジャケット背中姿)。

戸隠スキー場の制限時間である24時までに

到着できた選手は特別完走として扱われる

ということになりました。

大野撮影)

 



なお、完走した皆さんには氏名とタイム

彫られた木彫りの完走証が後日に送付

されます。(写真は2015年に110kmを

完走した計測工房の社員二見のもの)
 

 

プロデューサーの石川弘樹さんのこの大会へ

の思いはこちらの記事に詳しいです。

patagoniaさんのサイト(2018年)。

こちら

そこから抜粋する信越五岳の向かう先。

 

(以下、記事より抜粋)

・もっと地元の人を巻き込む。

・地域全体で盛り上げていきたい。
・海外選手にも来て欲しい。

・いつか常設コースにしたい。

・レースを手がけるのは、あくまでトレイル

ランニングやトレイルの楽しみ方を普及

させるため。

・環境にもできる限り配慮したい。

・無駄をなくすことを徹底。

・レースにおいてマーキングのためのテープは

一切使っていない。

・環境負荷の少ないシンプルな大会運営に。

(以上、記事より抜粋)

 

 

信越五岳トレイルランニングレースは、

2011年から計測させていただいていますが

当時は類似の仕事はなく、計測工房にとって

初めてのロングのトレランの大会でした。

そして計測工房にとって初めての100マイル

レースでもありました。

 

今大会は17地点の計測、スタッフ総勢15名、

車両11台という大掛かりなものであり、ここ

から得た学びは数知れません。

 

 

 

 

 

計測工房を創業して以来、これまで歩んで

きた道のりも、今現在の計測工房が置かれた

状況も、何一つとして安泰なことはなかった

ですし、今もありません。

 

常に課題、課題、課題の連続。

 

 

天から、

 

「お前に簡単なことなど頼まないよ。

そんなもの、やりがいもないだろう」

 

とでも言われている気がします。

 

 

 

 

信越五岳トレイルランニングレース
日付が変わって、3日目の月曜日に突入、

最後のランナーをフィニッシュに迎えて

終了しました。

 
2日目の午後から降雨が強くなり、安全
確保の観点からレースは短縮されること
になり、大部分の選手はフィニッシュの
20km手前の戸隠スキー場エイド到着を
持ってレース終了となりました。
(戸隠スキー場エイドの制限時間内に
到着した選手は特別完走として認められ
ることに)
 
 
 

 

 

 

信越五岳トレイルランニングレース

現地に入りました。

スタート地点の斑尾高原レストランハイジ

です。

 

 

機材おろし、仕分け。

全17地点分あります。

 

 

その後、各計測地点に分かれて設営開始。

 

 

100マイルレースは明日の18時30分に

スタートし、土曜、日曜、月曜と3日間

にまたがって開催されます。

 

計測工房スタッフ一丸となって臨みます。

 

 

 

 

本日は、今週末に担当させていただく

信越五岳トレイルランニングレース

最終準備でした。

 

 

 

 

2tトラック1台とハイエース2台の計3台
で会社から出発しますが、車3台とも満載。
計測工房の計測する大会の中でも最も機材量
が多い大会です。
 
明日から信越五岳の現場へ。
 
 
 

今週末(2024年9月14-16日)の

計測工房は1大会です。

 

9/14-16(土-月)
信越五岳トレイルランニングレース
(新潟県・長野県) 藤井

 

 

昨年(2023年)の信越五岳トレイルラン

ニングレースより。

 

日本を代表するロングのトレイルランニング

レースであり、屈指の人気大会です。

2016年までは110kmのレースでしたが、

2017年から100マイルレースとなりました。

 

計測工房では2011年から計測させていただい

ており、今年で14年目となります。

 

 

ロングのトレイルランニングレースでは

各エイドの通過タイムも計測しますが、

100マイルレースである今週末の信越五岳

トレイルランニングレースはスタートと

フィニッシュも含め全17地点の計測です。

計測工房の中で最も多い計測地点数の大会

です。冒頭写真は全地点分17台のPCの

セッティング風景の一部です。

 

信越五岳の場合、計測するエイドは10地点

ですが、そのうち関門になっている5地点

はIN(到着)とOUT(出発)を別々に計測

するため(機材は別々に設置)、これほど

多くの地点数になります。

 

信越五岳にはスタッフ15名、車両11台で

臨みます。