最近、ペンを握る手の指、特に関節が異様に疲れていた。
単に使いすぎかなとも思ったが、
以前はそんなことが無かったので、よくよく考えてみる。


私はここ数年、PCのペンタブレットで作画している
わけだけど、買ったままの状態では私の握り癖にとって
細すぎるし硬い。
買ってしばらくはそれで我慢していたが
ある日、理想のグリップとバッタリ出会った。


某出版社の某作品が映画となり
その主題歌を歌っているクリスタルキングという歌手が
試写会の前にミニコンサートやったのだ
どうしても盛り上げたいのだろう、
会場に集まった数百人に蛍光塗料(サイリュウム)の入った
棒を配られた。アイドルコンサートで振られるアレだ。


長さ25センチ弱のこの光る棒。
今更こころ踊る程のトキメキ童貞でもないが
その握りの部分についているスポンジに
私のこころは処女めいた。


一目みてコレだと思い、キチキチにはまったグリップを
傷つけぬように丁寧に外し、グリップ部分だけ
まるで生まれたての小鳥を懐でかばうように
持ち帰った。
光る部分は息子さんのいる漫画家の先輩にあげた。


家に戻ると
タブレットペンにはめてみる。
ドンピシャ。
初めややブカブカするが暫く置くとしまってくる。
太くてソフトなスポンジが筆致にシナリを出して
Gペンの軽い反発力を思い出す。


こうして、たちどころに疲れが軽減されたわけだが。


それから使い込むこと2年と少しで今に至る
疲れる手。
やはりさすがにスポンジが潰れて
細硬くなってしまったようだ。


そこで今になってそれと似たペングリップを
画材屋やホームセンターで探すがなかなか
内径や外径のマッチするブツが見つからず困っていた。


しかしよく考えて見たらグリップ単体で探さず
あのサイリュウムごと探せば良いのではと思いつき
ようやっとあの日のアイツをネットで発見することができた。


これだ。


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しかし中身のグリップの色はランダムのようで
お気に入りの緑ではなかった。
まあ気分転換も兼ねて暫く紫だ。


やっぱりやわらかくて気持ちいい。
漫画の仕事は下手すれば一日20時間以上ペン
握りっぱなしなんてこともざらだ。


タブレットペンも握りにボタンがついてるものが多く、
グリップを改造しづらいので難儀している人は
試してみると良いかもしれない。