とり安 | 京都1975

とり安


焼き鳥屋と言えば一杯ひっかけながら……と夜のイメージが強いけど、ランチタイムから食える焼き鳥屋があっても素敵。烏丸御池の「とり安」は昼間からオープンする焼き鳥屋。正午を迎えると同時に狭い店内は、近辺のビジネスマンであっという間に満席に。親子丼、唐揚げ丼、焼き鳥定食がランチのメニュー。一番人気は唐揚げ丼。柔らかいゼリーのようなとろとろの卵と、揚げたてでカリカリの唐揚げという、二律背反する要素が上下に共存。早よ食わな唐揚げのカリカリ感がとろとろの卵に浸食されてふにゃふにゃにっ!焦って無心にがっついた結果、口の中がプチ火傷、びろんびろんに皮が剥ける……なんてのもご愛敬。焼き鳥屋だけあって唐揚げの美味さは文句なし。しっかりと腹一杯食えて充実したランチタイム。店内を仕切るのは華奢で幸薄そうな美人若奥様(失礼)。しかしその仕切りっぷりたるや堂々たるもので、全ての客を「おとうさん」「おねえさん」等と奥ゆかしき呼称で表現。俺って……ひょっとしたら「おとうさん」それとも「おじさん」?なんて不安に思ってたら「おにいさん」やって!やったー!(心の中で涙)……あーなんて単純な生き物なんや、男って。

とり安 (烏丸押小路角)
★★★★★ 4.5