ってことで、知られざる。
ま強引にそこまで持っていく必要はないかもしれませんが、一般的に皆さんの耳に入っているのはゴクゴクゴクゴク牛乳ごっくん以前に、一日中飲み食いして出したウンコのようなものでしかないのです。
なのでヒットチャートなんて聴く必要もないのだし、歌番組がばかばかしくなるのは仕方のないところです。
だって一人ひとり違う耳がついているのに、みんなが同じものを隙って、どこかおかしいでしょう。
そこを諦めずに自分の耳にとって心地よい音楽を探そうとしても、なかなか難しい時代がずっと続いてきました。
っですが、いろんな法規制の網はあるけれど、ちょいとした努力で網から漏れ出がちだった音楽を耳にするチャンスが、ドドンと大きくなったんですよね。
ってことで、あなたも不屈の民のひとりにぜひどうぞ。
シカラムータ・不屈の民
まずはシカラムータ。
よい音楽はどういうものかといえば、特定の感情だけにずるずると引きずられることなく、さまざまな人間的な感情が次から次へとわきあがるような音楽。
となると、やはりマーケティング上にはなかなか発声しない音楽ということになりますが、資本投下をして無理やり売ろうとするのがヒットチャートですから、そこから外れたところを探すのが鉄則ということでこちらのブログを覗く方も多いのでしょう。
で、大熊亘率いるこのバンドの柔らかさはやはり特筆もの。
そして同様に、悲哀を感じてしまいそうなメロディに、それでも前に進ませてしまう推進力が埋め込まれた「情熱のありかの見える音楽」。
ジャズっぽい音楽が続くのは、ブラコン&ダンス一辺倒のメジャーシーンへの皮肉ではなく、こちらの方が人間力が欠かせないからマーケティング上に正解が出てこないというわけです。
情熱のありか - バンバンバザール
そんなシカラムータもバンバンバザールも、おそらくは彼の存在がなければ成り立ち得なかったのでは、というのが我らが篠田昌巳。
Compostela/僕の心は君のもの
もはやこの世の人ではありませんが、篠田の残した功績の大きさは、たとえば見えるところに流れる利根川信濃川酒匂川神田川妙少寺川その他の川の水量をはるかに超える量の水が地下水脈を通って流れているということをおもえば、当然のことなのです。
暫し皮相に慣れて馴らされ、それが素晴らしいとおもう期間も人生にはあるかもしれません。
だけど、できればその期間が短ければ短いほど豊かな音楽体験が可能になる。
ま、そこには多少の能動の力が必要なので「誰かの意見」を無視できる逞しさをどこかで身につけなきゃいけないんですけどね。
それができるような学校教育はかのファシズム市長にもできますまい。
やはり音楽を聴くしかないのです。
聴いて感じてまた探し出して聴いて。
多少の遠回りをすることのできる余力を頭に、ってのが難しいのですが、頑張ってほしいなあ、音楽が好きと標榜する人にはね、せめて。
と、また拳を振り上げそうになってしまいましたが、こんな論陣張っていると根欄なくなるので、もう一度篠田昌巳(コンポステラ)を聞き返して、ボクの心を持って行ってしまったキミのことでも考えながら寝ることにします。
オヤスミナサイ。