師走の字のごとく飛ぶような日々で気付けば大晦日。
今年もいろいろなことがありました。
デザイナーとして記憶に明るいのはTDWの痛ましい事故。
私は関係者じゃありませんが酷い出来事でした。
そして、オリンピックのシンボルマークは収まるところに
収まりましたが、その対価が100万円とは何と寂しいことか。
この国がデザイン後進国である現実がみてとれます。
さらに、現在国交省が公募中の自動車ナンバープレートの
背面デザイン募集は無償提供となっています。
クリエイティビティへの評価が正当に判断できない現実と、
一部の人間の軽率な行動によるデザイナーという職能への
不信感の高まりが記憶に残った2016年。
デザインの世界に生きる人間として、
悔しく、歯痒く、情けない...
歪んだ現実は電通事件のように、
業界関係者自身ほど麻痺していることに気づかない。
だから、揚げ足取りや、端的な誹謗中傷に陥ることなく
「それはおかしい」と思える人間たちが
今の状況を変えていかなければならないと思います。
そんなことを考えた大晦日です。
すべての人が幸せな人生をおくれますように。