アニキ金本はビデオ弾でミスター超え | 阪神タイガース

アニキ金本はビデオ弾でミスター超え

 金本知憲外野手(42)が描いた445本目の放物線はあまりにもドラマチックだった。二塁打からビデオ判定で本塁打と認められる思わぬ形で達成された。にやりと、いたずらっ子のような表情でダイヤモンドを1周。長嶋茂雄氏を超えたことに「長嶋さんを超えたのは、ホームランだけ。とても追いつくような人じゃない。でも、とにかくホームランを超えたのは、うれしい」と、素直な気持ちを口にした。

 1回2死二塁。村中の直球を振り抜いた。打球は左翼ポールに備えつくネットにぶつかって、落下。審判は本塁打と認めなかったが「ヤクルトの選手もホームランのような顔をしているように思っていた。早くビデオを見てくれないかな、と思っていた」と言う。

 真弓監督がベンチを飛び出し、審判に抗議。最初は申し出を却下されたが、粘ってビデオ判定を促した。ネット裏でビデオを確認した結果、判定が本塁打に覆った。「1点よりも2点のほうがいい。監督が抗議してくれて、覆って良かった」と、珍しいメモリアル弾を振り返った。

 7回にも右前にダメ押し2点適時打を放ち、「やっと速いボールに対応できるようになった」と右肩痛からの復調を認める。対戦が一巡し、7勝7敗。13日からは巨人戦。真弓監督は「チームの戦い方は見えてきた。巨人に負け越しているし、取り返しにいく」と決意を固めた。
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