虎のブラゼル猛打賞!3戦連続安打 | 阪神タイガース

虎のブラゼル猛打賞!3戦連続安打

クレイグ・ブラゼル内野手(29)の猛打が止まらない。この日は虎が、交流戦、日本シリーズで1勝5敗と苦手にする杉内に襲いかかり、虎デビュー3戦目で初の3安打を記録した。3戦連続安打でチームも連勝。11打数6安打の暴れっぷりはまさに救いの神だ。「僕も仕事はできたと思うけどそれより金本さんがスゴい仕事をした。イッツ・グッド・デー」。味方として初めて金本のスゴさも目の当たりにし、大興奮だ。

 この日はしぶとさもアピールした。初回2死一、二塁。2-1と追い込まれたが3球ファウルで粘って2-3へ持ち込み、最後は甘く入った真っすぐを中前に運んだ。根負けした杉内の9球目を捕らえた2点目の適時打。これで乗った。4回はカーブをたたき右中間二塁打。6回は苦手とされる内角真っすぐに詰まりながらも左前に落とした。昨年終盤不振に陥り、悩みまくった姿はどこにもない。

 好調さは試合前の陽気な会話にも伺える。昨年西武で覚えた日本語を次々披露した。「おなかすいた」「つかれたね」「どういたしまして」。その中には「電車でエコ」という言葉もあった。191センチ、95キロの巨体をかがめ、西武ドームまで電車通勤。ファンに「電車男」と親しまれ、昨夏西武鉄道のイメージキャラクターに起用された際に覚えたという。阪神では車通勤だが「子どものころから電車は大好きなんだ」。今後の活躍次第では、阪神電鉄でもキャラクターに起用されるかもしれない。

 ただし二ゴロに倒れた8回の第4打席ではモロさも見せた。明らかなボール球、ファルケンボーグのフォークを連続で空振り。オリックス清川投手コーチが「得意コース(低め)周辺に穴が散らばってる」と指摘していた弱点だった。和田打撃コーチも「低めをどれだけ我慢できるか」が成否を握ると指摘。こちらもストライクだけの“エコ打撃”に徹すれば、虎の未来はもっと明るい。

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