真弓采配が成功しマー君攻略 | 阪神タイガース

真弓采配が成功しマー君攻略

激闘を制した真弓明信監督(55)は、ベンチ裏の会見場で「しんどかった。勝ってよかった」ともらした。無敗の右腕田中に7回まで1安打に抑えられ、借金が9に膨らむ寸前だった。勝利にたどり着いた喜びは、これまでのどの試合よりも大きかった。

 「とにかく負けていない投手に負けをつけるのは大変」と振り返った。1点差の8回に6番桧山、7番葛城、8番狩野、9番平野の4連打で3得点。下位打線の一気の攻撃で、田中を攻略した。この試合で真弓監督は開幕から3番起用していた鳥谷を1番、2番赤星、3番関本と打順を入れ替えた。鳥谷にも赤星にもバントを命じ強欲に4点目を奪いにいくほど。追加点は奪えなかったが、打線には刺激になっていた。

 真弓監督は「鳥谷が3番で苦しんでいた。1番は攻撃的な打順で思い切りいける。刺激になるかなと思ってね。今日はうまくいったので、しばらくこの形でいく」と話した。オーダー変更は、鳥谷の再生が念頭にあった。2割5分台の低打率にあえぐ鳥谷を目覚めさせようと、かつて自身も長く務めていたトップバッター起用を決めた。6回に鳥谷は田中からセンターフェンスを直撃するチーム初安打の二塁打を放った。

 2点リードの9回無死二、三塁のピンチでは、中村紀に敬遠を指示。あえて逆転サヨナラの走者を出しながら、守りやすい満塁策を指示した。「中村(紀)はタイミングがあっている打者だった。同点も逆転も一緒だから、守りやすさを考えてね」。リスクは承知の上で打線でも最後の守りでも、積極的に動く策が功を奏した。

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