球児復帰で逆襲!真弓監督目標は5割復帰
いつまでも借金生活を送ってはいられない。チームを率いて30試合を消化。まさかの借金3という現状に、指揮官は「交流戦の前にとにかく貯金がしたいね」と本音をこぼした。交流戦までに残された試合はわずか6試合。5勝1敗と大きく勝ち越さない限りは目標ラインに手が届かないが、真弓監督は確かな手応えを感じ取っている。
カギを握るのは、他の誰でもない、守護神藤川だ。右ひじ痛で5月3日に出場選手登録を抹消されたが、現在はブルペンでの連投テストもクリア。13日に1軍登録されることが確実だ。真弓監督は「(藤川は)戻って来ても、役割は変わらない。(抑えは)特殊なポジションだからね。球児を出す展開にしないといけないし、そういうゲームを取っていきたいよね」とチーム浮上の起爆剤と考えている。
もちろん、投手生命にかかわる右ひじを痛めたこともあり、久保投手コーチは「長年抑えを任されてきて、肩、ひじに勤続疲労があるだろうし、そこは考慮しないといけない。当分は基本的に1回以上は投げさせない。イニングまたぎもさせないと思う」と制限を設けた起用が続くことを言明した。
ただ、セーブ機会のない、同点の場面での登板については「それは大いにあり得る。相手チームの状況にもよるけど、チームの勝ちを最大限に考えた起用になると思う」と勝利にこだわる姿勢を鮮明にした。藤川は今季、ここまで6試合中4試合が同点という、セーブの付かない場面で登板。1軍復帰後も、抹消前と同様の場面で起用されそうだ。
今季は3連勝が最高で、まだ一度も4連勝がない。さらに勝率が5割に届いても、そこから貯金を作るのに5回連続失敗中と、なかなか貯金生活に突入できない。真弓監督の唱える交流戦前の「勝率5割復帰」。5勝1敗は厳しいノルマだが、首位の巨人とはすでに7・5ゲーム差。これ以上、引き離されるわけにはいかないのだ。12日からの6連戦は、今後を占う意味でも大事な試合となりそうだ。