【包丁は食器じゃないのね~】
おはようございます。
私、中野刃物の雑用係りです*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
3月5日 啓蟄を迎えました。
小さな虫たちが顏を見せはじめました。
虫たち・・・例えばワラジムシ
(今日、事務所の床を静々と歩いていたので・・・)
さてさて、先日の中野刃物での一コマをお話しましょう
その日は珍しく研師がお客様の対応を担って下さいました。
(雑用係りのデータ入力に協力してくれてたんです )
それは、とても嬉しかったんですが・・・・
少しだけ、心臓がドキドキする場面があったんです。
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研師 : いらっしゃい
お客様: あの~、食洗機に入れて洗える包丁を見せて下さいな。
研師 : えっ、し、しょくせんきって・・・あの食洗機ですかぁ~
お客様: そうよ。食洗機と云えば食洗機しかないじゃないの。
研師 : 当店では手で洗浄する包丁のみ取扱っています。
あなたは手を使って洗わないのですか
お客様:私、すごく忙しいのよ~!
だから食洗機に食器と包丁などを一緒にいれて時間短縮するの。
便利だしね!
研師 : ×
できれば包丁は刃物ですから、食洗機で洗わないでほしいです。
食洗機で包丁を洗うと、包丁が壊れやすくなるんです。
確かに、近ごろは食洗機対応の包丁を作っているメーカーさんも
ありますね・・・・。
でも、刃身はあまり良いものではないですよ。
お客様: あら、そうなの。
仕様がないわね~。
だから家の包丁は直ぐ壊れてしまうのかしら?
特に木の柄はバラバラになってしまうしね・・・・。
ステンレスの柄の包丁は切れ味が全然悪いし・・・。
研師 : あの~大丈夫でしたか
危険ですよ。
私の考えで当分の間は食洗機対応の包丁は扱いません。
まだまだ商品の改良が必要なんですよ。
お客様: あっ、そう。
わかったわ、他のお店を探してみます。
こんな事で、お客様は帰って行かれました
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お客様が帰った後、研師とこんな話をしたんですよ
【1本の包丁を大切に愛情をこめて使う】
これは中野刃物が廻りの方々に伝えたいことだよね。
縄文時代から日本人は野菜を包丁で切っていたんだから。
(石器が発見されているんです)
人が手で持ち、手の代わりとして働いてくれる道具。
その道具の1つが包丁です。
(これは今は亡き廣朋の包丁)
なかには美しさを放つ包丁もあります。
私たちは
包丁を研ぎながら使い続ける日本の文化を伝えています。
近くにお越しの際は気がるにお立ち寄りください