中国の悪女特集に思わず見入ってしまった。
誰の名前が出てきていたかというと、
お約束の楊貴妃、西太后で、最後は江青。
毛沢東最後の妻であり、
文化大革命時に、権力のままに
地獄の大なたを振るいまくった女性である
もともとは田舎育ちの女優であった江青は
美貌と権力欲をたぎらせて、毛沢東に接近していく
……人民服と黒縁眼鏡姿で金切り声を上げる江青の姿しか
知らなかった私は、こんな美しい人生の一時が
彼女にあったことを初めて知りまちた。
……人の顔は、
その人の心や環境がつくっていくんだなって、つくづく思う。
育ちや過去の男性遍歴を問題視された江青は
当初、毛沢東のファーストレディとは認められず
「江青同志」と周囲から呼ばれ、
政治的実権を与えられなかった。
江青の復讐心と嫉妬心はすさまじく、
後に権力を握った時、自分を不遇に扱った者たちを
ことごとく奸計に陥れ、粛正していく。
それは、時の国家主席のファーストレディだった
王光美にも向けられていく。
人民裁判で、彼女が若い頃の外遊時に着た
純白のチャイナドレスと、真珠のネックレスに見立てた
ピンポン球で作ったネックレスを首にかけさせ、
近衛兵たちに引き回させ、罵倒し、
スパイのえん罪を被せて１２年間投獄する……。
この文革で最大の犠牲者になった
劉少奇・王光美夫妻
の詳細を書いている方のブログ を読んで、
朝から泣いてしまいまちた。
強く、気高く生きている人に
神はさまざまな試練を投げかける。
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