前田敦子は、AKB48の他のメンバーからのいじめにあっていた。
理由は簡単。男女問わず、多数の人気を集め、ドラマにバラエティーに引っ張りだこであることが、他のメンバーからしたら何とも面白くないからである。
そのため、彼女は常に憂鬱だった。
しかし今回、今までのいじめや嫌がらせが子ども騙しに思えてしまうほどの苦しみを味わうことになる。
「あっちゃーん!今日もお仕事お疲れさん。人気者は毎日毎日大変だねー。」
リーダーである高橋みなみが、宿泊先のホテルの部屋に戻ってきた前田に対して意地悪に言い放つ。
「そんなことないよ・・・」
前田は懸命に謙虚さを出そうとするが、それが返って周りを刺激してしまう。
「相変わらず調子のってるねー。そんなあっちゃんにはオシオキよ。」
高橋は笑顔でそう言った。
前田も、もうここ最近は諦めかけていた。謙虚でいようが、歯向かおうが、どっちみち勝ち目はない。
自分以外がみんな敵なのだから、人数的に見ても、どうやったって勝てるわけが無い。
「今日はいつもより簡単な罰よ。それは絶対に笑わないこと。」
「笑わない?それだけなの?」
今までとはまったく違う流れに前田は戸惑う。
「おさえて!」
高橋が呼びかけると、同じ部屋にいた板野友美と大島優子が前田の体をおさえつけてきた。
突然の事だったため、前田は抵抗もできなかった。
前田をベッドに寝かせ、腕をバンザイさせ、ベッドに縛り付けた。
両足もきつく縛り、ベットの脚に結びつけた。
「まっまさか・・・お願いやめて!!」
前田はこれから何をされるのかを悟り、必死にメンバーに懇願する。
しかし、当然、耳を傾けるものはいない。
「そんな泣きそうな顔しないでよー。たった10分よ?10分間笑わなかったらこれから二度といじめはしないって約束する。でも、ちょっとでも笑ったら、失神するまでくすぐりの刑ね。」
残酷に言い放つ高橋に前田は慌てふためく。
「そんな・・・待って!!私、くすぐられるのホントにダメなの!!」
「じゃあくすぐりスタート!!」
前田の言葉を無視して、3人は、前田の全身をコチョコチョくすぐりはじめた。
「くっ・・・くぅぅぅぅぅ・・くっく・・・!」
こうなったら、何としても失神までくすぐられることだけは避けなくては。
10分笑わずにいられたら、それは免れるのだから、言われたとおりにするしかない。
前田は何とか耐えようと必死に全身に力を入れる。
しかし、細身の前田は人一倍くすぐりに弱い。全身を襲うくすぐったさに前田は悶絶する。
「ほらほら、そんなにジタバタしないの。」
「あっちゃん!ファイト!!」
メンバーが嬉しそうに前田に言葉を送る。
「くっくくっ・・・くうぅぅ・・・・いっいやっ・・・・・」
「はい1分経過ー。あっちゃん頑張るねー。」
「少しくすぐり強めてみよっか?」
その言葉で、脇の下を優しくこちょこちょくすぐっていた板野は、脇のくぼみに指を食い込ませ、小刻みに振動させる。
わき腹をくすぐっていた大島は、肋骨のあたりに指を立たせ、強めに揉みだす。
そして、足の裏をくすぐっていた高橋は、前田の靴下を脱がし、直にくすぐり始めた。