「愛のむきだし / Love Exposure」「川の底からこんにちは」満島ひかりDAY | 国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ

「愛のむきだし / Love Exposure」「川の底からこんにちは」満島ひかりDAY

なんか連チャンで満島ひかりの日になっちゃったので感想書きます。

愛のむきだし/ Love Exposure

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ストーリーを書こうと思ったんだけど、書くとその無茶苦茶っぷりが際立ってしまい・・・
両親の愛を知らない3人の若者、一人は父の愛を得ようと盗撮に走り変態と呼ばれ、一人はレズビアンに、もう一人は新興宗教幹部に・・・
・・・ってなんのこっちゃですよね(笑)
ハチャメチャナンセンス、エキセントリック、B級に徹したチ―プな映像、ちょいエロ、ちょいスプラッタ―、ちょいアクションムービー(全部褒め言葉です)、でも間違いなく純愛映画・・・ってとこでしょうか。
すごいジャンクな感じなんだけど、見終わった後は「こんな映画観たことない、すごい!」って感じでちょっと尋常じゃないパワーを感じまくってしまいました。

テーマはカトリックでいう原罪とか贖罪とかそういうもんだと思います。
意外に深かったりもするし、なんか浅かったりと、よくわからないのもこの映画の魅力ではないかと思いました。
その原罪というのが、盗撮でありレズビアンであり・・・というところなんですが、盗撮は特撮前のヒーローっぽい感じ(盗撮だけどなんかかっこいい)、レズビアンはVシネ風なんだけど、わけのわからない圧倒的な暴走っぷりに引き込まれてしまいました。
愛と信仰はすごく似ていて、結局は身を滅ぼすぞ、でも自ら破滅するまで愛をむきだしにしたら・・・すごいカタルシスが待ってます。
整合性が合わないと白けちゃう、って人にはあまりおすすめできないけど、自分はそんな事はどうでもよくなっちゃうくらいとにかく疾走している映画でした。
生理的に拒絶反応が・・・という方もいらっしゃると思います・・・アクが強いので。
自分は4時間ぶっ通しでまったく飽きずに見たし、むしろもっと見たかったです。
6時間バージョンがオリジナルだという話を聞いたのですが、そっちも見たいと思いました。

この3人の若者を演じた西島隆弘(AAA)、満島ひかり、安藤サクラがとにかく体当たりで凄かったです。
この映画の存在は知っていたんだけど、ずっとアイドル映画だと誤解していて見るのが遅くなってしまいました。
実はこの映画をすすめてくれたのはイギリス人・・・監督の園子温って海外でのカルト人気が高い監督らしいです。
監督の他の作品は見たことないけど、見たくなりました。



川の底からこんにちは

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こちらの主人公「中の下の女」を演じるのも満島ひかり。
ストーリーは東京に出てきて何の目的もない「中の下の女」が、父親が病気で倒れたのを機に実家にもどり、父親のしじみのパック詰めをする工場を引き継ぎ立て直す・・・というベタなお話。
ストーリーだけ見ると大して面白くもないんですが、主演女優の魅力でひっぱりまくって、脇を強烈キャラで固めているので、結構おもしろかったです。
東京では「中の下の女だからまぁそれなりに」と流されていたのが、「中の下で何が悪いんだ!」「私は中の下の女なんだから(会社を立て直すためには)もうがんばるしかないんだ!」と初めて立ち向かい、また良い意味での開き直りも痛快でした。
不景気や格差社会を等身大で受けつつも、希望が見えるような、ちょっと感動する作品です。
ラストはおかしくて涙出るのか切なくて涙出るのかなんかもうわかんない感じでした^^;
見所は「木村水産社歌」です。
ユルいコメディ好きな人はどうぞ。