東野圭吾の「白銀ジャック 」がいきなり文庫化・・・で読んでみた | 国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ

東野圭吾の「白銀ジャック 」がいきなり文庫化・・・で読んでみた

東野圭吾の「白銀ジャック」を読み終えました。
サスペンス仕立てで犯人が誰なのか、まったく予想できませんでした・・・っていうかこんなん予想できるかっ!!って感じです^^;
トリッキ―というよりは落とし込みが突拍子も無い感じでした。
それでも相変わらずテンポが良くて、普通に面白く読めますが、この作家さんの場合はどうしても読み手の要求ハードルが上がってしまいます。

「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。(BY Amazon.com)

東野圭吾さんの良さはサスペンスやミステリーではないような気がします。
犯人が誰かバレバレなんだけど、人間ドラマ描写でドキドキワクワク、そして感動させられ、考えさせられててしまう構成の上手さではないかと思っています。
そういう意味では私は東野作品では「秘密」「百夜行」「時生」「手紙」が好きです。

本作品は古典的なサスペンスですが、犯人は全く読めなかったです。
整合性はとれていますが、サスペンスとしてはいささか反則技スレスレ的なものを感じました。
もしかしたら映像化を前提に書かれているのではないかと。
雪山、派手なスノーボードアクションと爆破、ちょい恋愛、脅迫、上層部の腐敗などなどエンターテイメント要素ぎっしりのなかなかおもしろい中級映画になりそうです。
感覚としては小説というよりライトノベルを読む感じで、普通に面白くサラッと読めてしまうのですが、私の好きな重厚感ある衝撃タイプの東野作品ではありませんでした。
そういうわけで少々モニョッてしまっております・・・

人気作家の一人である東野さんの作品が連載後即文庫化というのは嬉しい企画です。
持ち運びしやすく場所も取らず安価な文庫本派なので、こういう企画は大歓迎です。
めちゃめちゃ売れてるそうですが、やはり人気作家のいきなり文庫本っていうのはかなり魅力的ではないかと。
電子書籍対策のようですが、個人的には文庫本、電子書籍に負けるな!と思います。

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白銀ジャック (実業之日本社文庫)