術後46日目 | ❀腹膜偽粘液腫❀ ~ちびまるぱんだの足跡~

❀腹膜偽粘液腫❀ ~ちびまるぱんだの足跡~

100万人に1.5人『腹膜偽粘液腫』という何とも聞き慣れない病にかかりました。

自分の事、息子の事、子育ての事、日々の出来事、感じた事や考えた事 なんかを自由気まま&お気楽に書き綴っていきま~っす。

ヨロ(`・ω・´)スク!

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 術後ちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_08_0089.gifちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_08_0091.gif日目
 (退院前日)
 
 昨夜の頭痛は、一晩経っても治らなかった。
 
 
 私は“偏頭痛”持ちなので、看護師さんに申し出て処方してもらってある頓服薬をもらって、頭痛は直ぐに改善された。
 
 …な~んだ。
 頭痛は「退院ブルー」ではなく、ただの“偏頭痛”だったようだガーン
 
 
 
 それよりも、昨晩はビックリする出来事があった。
 
 頭痛のため、就寝時間よりも早く眠っていた私だったが、
 
「う"~ん…う"~ん…」
 
と、誰かがうなされている声で目が覚めた。
 
 声の主は、昼間に転棟してきた、新しい同室のおばさまだった。
 
 少し様子を伺っていると、うなされ声は勢いを増していく…。
 
「〇☆※£@◇▲…」
 
 聞き取れない何かを言っていると思ったら、次の瞬間…
 
「…助けてぇ…」
 
と始まったのだ…。
 
最初は小声だったのが、だんだんと大きくなり、叫ぶような状態だショック!あせる
 
 時計を見ると、まだ22時。
 
 
(これ、一晩続くのかな…。
 
 おばさま転棟してきて、疲れたからうなされてるちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0016_p.gif
 
 にしても、一晩中は…
 
 耐えられないショック!あせる
 
 どうしよう汗
 
 看護師さん呼んだ方がいいかな…。
 
 どうしよう汗汗
 
 うなされてる時って、一回起こしてあげた方がいいんだよね。ウチの子たちも、悪夢にうなされてる時は、一度起こしてから、再度寝かせたもんなぁ~。。。)
 
 そう思っている間も、おばさまの「助けてぇ~ちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0015.gif」は続く…。呟くようだったり、叫び出したり…。
 
 すると、天の声ちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_03_0022_p.gif
 
 お隣さんだ。
 
「ちびまるちゃん、起きてるちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0016_p.gif
 
「起きてるぅ~ちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_01_0022_p.gif
 
「看護師さん、呼ぼうか。」
 
 小声でこんなやり取りをした後、お隣さんがナースコールを押してくれた。
 
 間もなく看護師さんが来て、おばさまを起こしてくれた。
 
「○○さーん、大丈夫ちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0016_p.gif
夢見たのかなちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0016_p.gifちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0016_p.gif
 
 と看護師さんが声を掛けると、おばさまは
 
「だって、みんながあたしを苛めるから…」
 
 と、まだ夢うつつな感じで答えていた。
 
(やっぱり夢にうなされてたんだ…DASH!)
 
 と…安心はしたが、やっぱり怖かった…しょぼん
 
 病院という場所で、しかも消灯後に叫ばれたら…恐怖でパニくる…しかできなかったしょぼん
 
 
 
 そんなわけで、二日目の寝不足を引きずったまま、明日の退院に備えて、荷物の整理だ。
 
 本当に、本当に、退院なんだ。
 
 入院生活でお世話になった全てのアイテムたち。
 
 辛い時も苦しい時も、さみしい時も、仲間と過ごした日々も、静かにそっと私を支えてくれた。
 
 一つ一つをバッグにしまいながら、入院生活を振り返る。。。
 
 
 
 荷物の整理が終わった頃、聞き覚えのある賑やかな声が病室に近づく。
 
 愛息子たちだニコニコニコニコ
 
 明日の退院にあたり、今日担当医から説明を受けることになっていたのだ。
 
 次男は早速「ママ~ちびまるぱんだのお気楽ブログ-LGD_9985.gif」と抱きついてくる。
 4年生の長男は、抱きつくのは気恥ずかしいので、そっと隣に寄り添ってくる。
 
 術後に一度お見舞いに来てくれたので、約1ヶ月ぶりの再会だちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_03_0022_p.gif
 
 やっぱり、やっぱり、やっぱり、子どもたちに会えるのが、何よりも嬉しいちびまるぱんだのお気楽ブログ-LGD_9985.gif
 
 …あちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0014.gif
 
 旦那とお義父さんも、遠いとこありがとうございますガーン
 
 担当医に呼ばれるまで、長男・次男と3人で病室のベッドでくつろぐ。
 
 狭いベッドでギュウギュウ…久し振りの感覚だニコニコ
 
 担当医からの説明は、旦那と私の二人で受けた。
 
 義父はその間、息子たちを見ててくれている。
 
 
 今からさかのぼること数日前。
 
 私は担当医に、あることをお願いしていた。
 
「先生、家族に説明をする時は、『退院しても直ぐには動けない』ことをしっかり説明してくださいねっちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_01_0002_p.gifDASH!
 
 先生は「なんでちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0016_p.gif」って顔してたので、
 
「だってね、先生。秋に“温熱”で退院して帰った時、直ぐにチャキチャキ動けなかったら、『ちゃんと動けるようになってから退院して来い』って言われたんですよぉちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_01_0022_p.gif
 
 と訴えると、
 
「わかった、わかったガーン
 
 と苦笑いしてたっけ。
 
 
 さて、処置室に呼ばれ、旦那と二人、先生を待つ。
 
 間もなく先生が入ってきた。
 
 顔が日に焼けて、赤くなっている。
 実は先生、今日はお休みで、お子さんの運動会だったのだ。
 
 
 先日、退院前日に家族への説明をお願いした時、
 とだけ言って、YESなのかNOなのかも答えずに去って行ってしまった…。
 
 …フフフッ
 
 長い入院生活。
 
 もう先生の性格は熟知してますよ~だにひひ
 もぉ~まのじゃくなんだからぁ~音符
 
 どーせO.Kなんでしょ。
 
 わかってる、わかってるぅ~。
 
 
 案の定、数日後に看護師さんが
 
「ご家族の方への説明は何時頃がよろしいですか?」
 
 と確認しに来た。
 
 ほーらね~ちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0003.gif
 
 なんだか、勝った気分(笑)
 
 
 で、話は戻って…。
 
 処置室に入って来た赤ら顔の先生は、
 
「木陰で観てたんですけどねぇ。綱引きだけしかしてないのになぁ。」
 
 と照れながら仰っていた。
 
 多忙なお医者様とは言え、家庭では一人のお父さんなんだなぁ~とホッコリ微笑ましかったニコニコ
 
 まぁ、詳しくは別枠で記事書くとして、先生は私との約束通り、家事についてと、食事についての話を旦那にしてくれた。
 
 しかし、ウチの先生の説明は、少々まわりくどい。(先生、ごめんねべーっだ!)
 
 真っ正面からは言わず、グル~っと違う方面に回り込んで話す感じだ。
 
 ちゃんと旦那に伝わったかは謎だが、要するに
 
・家事は意外と重労働。
・女の人はやることがい~っぱいある。
・食事には時間をかけないとならない。
 
→だから、サポートが必要。 
 
 てな話をしてくださった。
 
 ありがとう、先生ちびまるぱんだのお気楽ブログ-LGD_9985.gif
 
 それから、病理の結果「良性」だったそう。
 
 だけど、手放しに喜べるわけではない。定期的に検査は必要。
 
 先生は旦那に、
 
「“良性”ってわかった途端に“大丈夫だろう”という扱いをするご家族結構いるんですけどね、そんなことないんですよ。臓器摘出してますからね。サポートは必要ですよ。」
 
 と言ってくれた。
 
 先生…ありがとぉちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_01_0016.gifちびまるぱんだのお気楽ブログ-LGD_9985.gif
 
 
 それから最後は、次回の米村先生の診察の予約だ。
 
 退院後、初の診察は12月。
 
 問題は、滋賀県の「草津総合病院」で受診するか・静岡県の「池田病院」で受診するか…。
 
 担当医は
「草津は一日40人診察します。池田は一日80人診察します。物理的に、どちらが丁寧に診れるか…って話なんですけどね。池田が雑に診るってことじゃないですよ。あくまでも物理的な話です。」 
 と助言してくださった。
 
 うんうん。
 わかるよ。先生の言いたいこと、わかる。
 
 池田病院が悪いとか、そういう話じゃなくて、物理的に考えた話ね。
 
 で、一応「草津総合病院」で診察の予約を入れました。
 
 旦那と深々と頭を下げ、担当医にお礼を言って処置室を後にした。
 
 先生。
 本当にありがとうございました。
 
 先生のこと、ずっと“いけすかない”と思ってたけど(本当に失礼な奴ですみませんガーン)、今回の入院で先生の性格がわかって、細やかな治療方針も、何だかんだ言ってもちゃんと対応してくれるところも、みんな大好きになりましたちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0014.gifちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_01_0013.gif
 
 
 
 退院前日に、やっとエビメイシさん(2児の父さん)とお会いできることになった。
 
 お隣さんと一緒に、エビメイシさんの病棟の談話室でお会いした。
 
 余談だが、一部では「腹膜偽粘液腫の患者は美人が多い」と言われている。(私は全くそれに当てはまらないが、私の知るお仲間に美人が多いのは確か。)
 
 これは、男性にも言えるのではないだろうか。
 
 エビメイシさんは、気持ちがいいくらい爽やかな、白い歯キラリちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_03_0022_p.gifのイケメンだった。
 
 肌艶もよく、どこからどう見れば“病人”なんだろう…そんな印象。
 
「腹膜偽粘液腫の患者は肌艶がいい。」
 
 そーいや、そんな話も聞いたことがあったな。
 
 また、私より若いお仲間に会うのも初めてだった。 
 
 エビメイシさんは明るく前向きだった。
 私とお隣さんの
 
 きっと大丈夫。エビメイシさんなら、きっと大丈夫。
 
 そんなパワーと気持ちの強さを感じた。
 
 エビメイシさんの担当医は、私とお隣さんと同じI先生だった。
 
 しっかりI先生の取り扱い説明をエビメイシさんに伝授にひひちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0025.gif
 
 エビメイシさん、前だけを見ている。
 いろんな不安があるでしょうけど、真っ直ぐ前だけを見ている。
 明るい明日にするためにちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_03_0022_p.gif
 
 さぁ、入院生活をエビメイシさんにバトンタッチだちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0014.gifちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0014.gif
 
 
 
 さぁ、今夜が本当に最後の女子会。
 
 お隣さんとふたりっきりニコニコニコニコ
 
 結構なぶっちゃけ話で盛り上がったちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0010.gifにひひショック!ニコニコちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_02_0010.gif(笑)
 
 ここじゃ言えない話(笑)
 
 まぁ、人生いろいろあるわな的な話です。
 
 明日が退院。
 
 私たちもとうとうお別れ。
 
 何だか信じられないな。
 
 いつも一緒だった。
 
 明日からは別々の生活。
 
 寂しくて仕方ないだろうなぁニコニコ
 
 ベッドに入り、複雑な心境。
 嬉しくて、寂しくて。
 でも、嬉しくて…。
 
 何だか複雑~ニコニコちびまるぱんだのお気楽ブログ-de_08_0053_p.gif