僕は一昨年まで六年間、沖縄本島読谷村の窓から水平線が見える南国調の家に住んでいた。
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僕が沖縄から西新宿に引っ越したのは2007年の11月だった。西新宿は高層ビルが根元から倒れてきたら下敷きになるようなビルの城下町。僕は西新宿七丁目の雑居ビルの三階に事務所兼住居を借りていた。
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3月9日、旧事務所から目と鼻の先にある常圓寺というお寺で、『ダライ・ラマの長寿儀式の法要』が開催されたので参加してきた。

 今年三月は、ダライ・ラマが亡命してから50年になる。世界各地にいるチベット人は、それぞれの地域で50年目を記念して様々な行事がある。
ダライ、記念撮影、インド
 インド北部のダラムサラでは、チベットの4大宗派(ニンマ、サキャ、カギュ、ゲルク)とボン教をはじめ、チベット亡命政府と民衆が、ダライ・ラマ法王の長寿儀式を行う。世界各地にいるチベット人も、それぞれの地域で法王の長寿儀式をするのだ。
 
 一時間ほどチベット語でみんなで読経したのだが、僕は聞いていて心が洗われた。
日本の般若心経であれ、イスラム教のコーランであれ、お経や宗教の歌を聴くと心が浄化される。

 休憩時間にラクパ代表とルントク氏と話した。
僕は昨年のオリンピック前にデモを起こして逮捕されたチベット人が気になっていた。
資料映像、ラサのデモ
資料映像、ラサのデモ、流

何人が刑務所に入れられて、どのような処遇なのか?
オリンピックが終わった今、何人が釈放されたのか?  
気になっていたので聞いてみると、
「行方不明者が多すぎて、今は人数の把握すらできない状態です。捕まった人はどうやらゴルムドの刑務所に移送されているようです。私達にもあまり情報は入ってこないです。中国もやり方がどんどん巧妙になっていますから・・・」
 ゴルムドとは青海省で、ラサからは遥か遠くだ。チベットの中の刑務所いるのと気分的には大きく違うだろう。それにしても、ダライ・ラマ法王日本代表部でも正確な情報を持っていないのか・・・。