「ぼくは大人になれるかな。ぼくは大人になりたいよ…」


そう言って、治せぬ病と闘って亡くなる子供が大勢いるのだと、
ある心理学の講座で聞いたことがあります。


病院のベッドの中で、彼らは明日を生きられるかの瀬戸際で

肩で息をしながら、時には涙をこらえながら、母親に言うのです。


お金がほしいとか、ゲームがほしいとか、おもちゃを買ってとか

そんなことじゃなくて。




「ぼくは大人になれるかな。大人になりたいよ…」






私たちが住むのは、毎日が単調で退屈。

目にするもの全てが見慣れた大人の世界。



だけど、大人になることだけを夢見て。

矛盾や理不尽なことがたくさんある、この世界に生きることを夢見て、


亡くなった子達もいるのですよね。


その子達が夢見て、憧れていた世界に、

私たちは生かされているのです。


そのことを、時々は思い出して

大人になれない子供たちの夢の時間を生きていることを

慈しんでみてください。




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  【アンパンマンのエキス】献血ルーム・落書き帳に。



  私の4歳の長男は小児ガンです。
  10ヶ月の闘病生活の末、亡くなってしまいました。


  その間、皆様の献血のおかげで
  安心して治療を受ける事ができました。

  本当にありがとうございます。


  あの子は輸血されると元気になる事を知っていて
  『アンパンマンのエキスだ~』と言っていました。


  一時は毎日のように輸血させて頂きました。 
  輸血が必要な時 『今 足りないので待っていてください』  
  と言われ 祈るような想いで待っていた事もありました。

  届いたときは、本当に嬉しかったです。


  献血して頂きました皆様になんてお礼を言ったらいいのか。

  ありがとう! ありがとう!

  医療スタッフと皆様のおかげで生きながらえる事ができて
  どんなに《ありがとう》と言っても足りません。


  今でも病院では、多くの子供たちが輸血を待ってます。
  これからも献血をお願いします。 もちろん私も来ます。
  子供たちの笑顔が消えませんようにと祈ってます。

    


これはアタシの長男が亡くなって1ヶ月後に、
献血ルームの落書き帳へ書いたものです。
たまたま持っていた写真も貼りました。
泣きながら書いたんで感情が剥き出しで
文法がへんになってるんですけど。

タイトルは誰かがつけてくれました。

その後【アンパンマンのエキス】は、
小冊子や献血の広告・ポスター等の呼びかけや
看護学生さんの教材などにも使ってくれています。
亡くなった後も、こうして皆様に可愛がって
もらえるなんて長男はとても幸せ者です。



『今 足りないので・・』の時の話をさせてください。

当時は一刻を争う時でした。肩で息をする程の。

通常こちらの病院は、朝 輸血のGoサインが出ると
昼すぎには始まります。
輸血をしなければ、即 何が起こっても不思議じゃない。

・・・でも、なかった。


《早く!早くなんとか!!》
ずっと苦しがっている長男の手を握りしめながら
祈るしかできないこの歯がゆさ。

そして深夜、丸一日経って届けられた 命をつなぐ血!

それは県外からヘリコプターで届けられたものでした。


また、一回の輸血で必要とされるのは約8人分らしく(血小板)
これらを含め輸血を50回以上もさせて頂いてました。

本当に、本当に心から感謝いたします!

 
  「ねぇ、今 なにしてる?」

       今日も お空にむかって。

                     きよみ


転載・トラバで献血の輪を広めるお手伝いして頂けませんか。
        よろしくお願いします


引用元:育児・株 きよみ主婦の娯楽日記
http://blogs.yahoo.co.jp/kiyomisan325/6814122.html

取材されたテレビ広島のリンク
http://www.tss-tv.co.jp/news/anpan/