先週の金曜日に「勇気の伝道師」こと岩井俊憲氏のセミナーを受講してきました。
アドラー心理学で色々な本を出版されている先生です。
2時間ほどのセミナーでしたが、80名ほどの方が参加されていました。
ワークを交えたセミナーで楽しいひと時でした。たくさん今後に活かすことができそうな話がありましたが、その中でも印象に残ったもののご紹介です。それがタイトルの「勇気づけの実践」と「感謝のブーメラン」です。
アドラー心理学では「ほめる」ことを良しとしません。
その代り(?)『勇気づけ』ということを推奨しています。
その勇気づけの実践とは何か?
・感謝を表明すること
・ヨイ出しをすること
・聴き上手に徹すること
・相手の進歩成長を認めること
・失敗を許容すること
だそうです。
特にヨイ出しは当たり前だと思っていること、目立たないことの事実を「いいね」してあげるのがポイント。
我々はついダメなところを指摘してしまいますが、実はそれがそのダメなところを強化してしまいます。注意・関心を向けられた行動が強化されるので、当たり前のこと、目立たないことに注意・関心を向ける(声に出していいねしてあげる=ヨイ出し)ようにするとその行動が増えていきます。
岩井氏は次のような例を出されていました(感謝も入っています)表現は異なっていると思いますが、ニュアンスが伝わればと思います。
ある人は奥さんに毎日お弁当を作ってもらっていました。
お弁当を作ってもらうことは当たり前だと思っていましたが、ある時食べ終わったお弁当箱の上に「お弁当を作ってくれてありがとう」というメッセージを付箋に書いたそうです。
すると、次の日からお弁当おいしくなったとのこと。その後もヨイ出しをしているとどんどんおいしいお弁当になったとのこと(笑)
ほめることとヨイ出しの違いはほめるは上から目線になったり、報酬を期待してしまうがヨイ出しは事実を承認(認める)ということですね。そこに自分の感謝が加わるというイメージでしょうか。
当たり前だと思っていること、目立たないけどいいなと思っていることを相手に伝えてみてはどうでしょうか。なかなか最初は照れ臭いですが、それこそ「勇気」をもって最初の一歩にチャレンジしてみましょう!
長くなってしまったので「感謝のブーメラン」は次回書きます。