「変化しないためには変化し続けなければならない」という言葉を聞いたことがあります。
先日日経新聞の記事でリクルートワークス研究所所長の大久保幸夫氏のコラムを読んで上記のことばを思い出しました。
長時間労働について述べられたコラムで「日本の企業は仕事の効率を評価せず、年齢が高い人ほど長時間働くことで一人前に成長すると考える傾向が強い」とのこと。そして「そのため、トップが労働時間の削減に取り組んでも中間管理職から反発が出る」ということだそうです。
個人的に、この感覚を体験したことがあります。実際の評価が何を基準にしていたかはわかりませんが、人が削減になった部署で対応するためにいろいろ効率化して少なくなった人数で対応できるようにしましたが、あまり評価された感じがしなかったです。
私の個人的な体験は置いておくとして(笑)これまでうまくいっていたことを同じように存続していくため(あるいはさらに成長する)には変化が必要ではないかと思います。それが冒頭の言葉です。
自分たちが変わらないと思っていても周囲の環境(特に世の中の状況)が変化すれば、それに対応するように自分たちも変わる必要があります。
最近は何が正しいかではなく、行動した結果正しかったかどうかがわかるという状況にあるのではないかと考えます。そのため、どの価値観が正しいかを考えるのではなく、多様な価値観を認め合う中から、BESTだと思う施策を考える必要があります。
これは、多様な価値観からどれかを選ぶということではなく、それぞれの価値観を認め合うことから新しい価値観を見出すことも含みます。
「長時間働くことを良しとする」ことを否定するのではなく、その価値観も踏まえた上で新しい価値観を考えてみるとより良い成長につながる何かを生み出せるのではないでしょうか。