映画 『サマーウォーズ』 と アーティスト村上隆 | 仙人への路

映画 『サマーウォーズ』 と アーティスト村上隆

今日 書くのは…先日、絶賛したアニメ映画 『サマーウォーズ』 に関連すること。


作中で、OZワールドという電脳世界が重要な舞台として描かれていたわけだけど、その背景画というかOZの構築物などのデザインが、実は映画を観ている間ずっと アーティスト村上隆 氏の手によるものだとばっかり思っていたのだ。



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ちょっと見にくいけど、↑これが『サマーウォーズ』のOZワールドで、ロゴの後ろに描かれている ネコらしき顔や羽根のある顔が重なった塔が、その中心地。



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で、↑の二枚が村上隆氏の得意とするキャラクター・デザインの一例。 ね、似てるでしょう?(^-^)



が、調べてみたところ、「サマーウォーズ」でOZのデザインをしたのは、上條安里(じょうじょうあんり)という 「ALWAYS 三丁目の夕日」などの映画美術を中心に活動している御方で、プロフィールを見る限り、村上さんとの接点は見つからなかった。なんだぁ~思い違いか…似てるからてっきり…、と少々残念だったのだけど。



が、しかし!!



調べて検索かけてるうちにこんな情報に行き当たった。 村上さんが主宰する会社「Kaikai Kiki」(カイカイキキ)が、中野ブロードウェイに持ってるギャラリーで今 「サマーウォーズ」展をやっているのだそうだ。

(ご参照;  http://www.kaikaikiki.co.jp/news/list/nakano_summerwars/


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↑ その中野ブロードウェイの展示ギャラリー


つまり、村上さんは、OZのデザインとは繋がらなかったけど 「サマーウォーズ」の細田守監督とは接点があるってことらしい…。


村上さんは、若手アーティスト育成を目的とした会社「Kaikai Kiki」を主宰している気鋭のアーティスト&デザイナーで、以前にもNYのサザビーズ(オークション)で等身大のアニメっぽい美少女フィギュア作品が50万ドル(5千万円)の値をつけて有名になったことを覚えている人も多いのではないだろうか? (2008年には同オークションでその30倍ともなる1516万ドル(16億円)の値をつけた男性フィギュアも出品してる)   それ以外にも六本木ヒルズの森美術館のキャラクター・デザインもしているから、皆さんの中にも見てる人は割と目にしてると思うんですよ。


それで細田さんとの接点は、と言うと…。


2003年にルイ・ヴィトンからの依頼で村上氏がデザインしたカバンが発売されたのに併せて、村上さんがルイ・ヴィトンの店頭プロモーション用アニメ 「SUPERFLAT MONOGRAM」 という作品を制作していて、このアニメ作品の監督が細田さんだったのだ(^-^) その時の縁で今回の「サマーウォーズ」でもお互いに盛り上がっていたらしい。新聞やラジオなんかで対談もしてるみたいだしね。


…結局のところ、村上さんが「サマーウォーズ」制作に携わったのではないか、というのは仙人の思い違いだったわけだけど。人と人の繋がりとしては、まったくの無関係でもなかった… ということが判って。


人の縁ってのは不思議なもんだなぁ…。素人考えでも、どこか繋がってるんじゃないか…って感じる印象って、あながち外れでもないのかも?


と…大いに気分をよくした次第(^o^)




んで以って…せっかく地元の中野ブロードウェイで展示してるっていうんだから、会期中に観に行かなくちゃね♪