映画評 『 ターミネーター4 』 | 仙人への路

映画評 『 ターミネーター4 』

ここしばらく映画評は月一回まとめて記してきましたが、コメントを付ける際などには一本ごとに書いて欲しいとの要望があったため、今年6月分から改めて一本ごとに再録することにしました。二度読みになる皆さんには申し訳ありませんが、ご容赦の程を(2009.07.21記載)


●ターミネーター4
3の時にまだ続くの? と思わされたヤツだけど、確かに話が続いてました(爆笑) これも新作の『スター・トレック』と同様に、上手く時間軸をズラして別の新しい話を進めてしまった、という形。なので今作もタイムパラドックスのことは取り敢えず脇に置いといて、単純に楽しむのが吉(^-^)   個人的には、ストーリーはSFとしても可も無く不可も無くで、及第点かな。


今回主役のジョン・コナーが3よりも男前の俳優さんになっていたのには安心した(なぜ3では恰好良くない俳優さんにしたんだろうね?)。 シュワちゃんも過去の映像を再構築・CG合成してチラっと出てくるんだけど、自分の子供たちに今回が最高作だと言われて「自分がメインじゃないのに最高だって?」とショゲているんだとか(^-^)


展開としては人間vsマシーンの闘いが、今までの作品と異なって結構と互角に渡り合っていたことに違和感あり。3までは圧倒的なマシーンとそれに対する旧モデル&人間という構図だったのに、今回は執拗に追い詰められる緊迫感が殆どなくて、ターミネーターの「怖さ・不気味さ」が薄れてしまったのが残念。 まぁその分、人間ドラマのほうに重きを置いたということなんだろうけど……テーマにも似たシリーズの「テイスト」を失くすのってどうなんだろうか? 今作の賛否が分かれるところかもしれない、なんて思います。


ところで、既に「T5」という名称で映画5作目が2011年に公開されることが決定しているらしい。今作の興行成績によっては前倒しも有り得るそうなのだが、果たしてどうなるであろうか?