Entry.

★ 東京の進也から。

● 受信:月曜日、深更。

帰宅が遅れた。図書新聞には午後3時までいて、それから内科医の診療所に行ったのだが、込んでいて1時間以上かかっていしまった。そんなこんなで、まる1日をつぶしたみたいになったが、仕方がない。
今日は井出さんがめずらしく話がはずんで、いろいろ話した。彼は社長を交代するといっていたが、銀行取引の関係でやはり彼しかできないというのでもとに戻って社長をやるそうだ。彼は小説が書きたくて言い出したことらしいのだが、発表誌ができたので連載で書くつもりらしい。意欲的なのだね。

本八幡の駅で降りると、出口に葬儀場の看板が出ている。矢口家葬儀場という看板にちょっと驚かされた。市川には矢口さんが20軒くらいあるから偶然近くの矢口さんに不幸があったのだろう。進也、21時

● 受信:火曜日、早暁。

間違った。聖徳小学校の会は22日、つまりあさってだった。どうかしている。

それはそうと、今日、産経新聞から広子あてに電話があった。何かと思ったら、彼女の歌集から歌を引用したいという。本人は今病気でいないが掲載はかまわない、と言ったら、じつはこれは広告の企画で、歌を載せるには一枠24万円だという。べらぼうな値段なのでびっくりしてことわった。新聞社もずいぶんひどいことを考える、とあきれた。売名に利用しようと考えたのだろう。

というわけで、22日はメールができない。進也、16時

★ 新潟の襄から。

10月18日(日曜日)

とむさん

BLOGを読んで、それにしても有り難い隣人がいたものだと改めて思いました。
今の商売で生計を立てているのだとしたら、かなり手広くフィラデルフィア中に顧客を持っているのかも。
忙しく飛び回っているのかも知れません。
もしそうなら、電話した時にすぐ来てもらえたのは運が横合ったと言えそうです。

我が家ならどうするかなと、考えてみました。
電気のことなら近くの電気屋さんですね。
トイレの水がちょろちょろと流れ続けているので、水回り専門の修理屋さんに頼んだこともあります。
これは夜でしたがすぐに駆けつけてくれました。
でも、家全体を面倒見てくれるような便利屋さんは、いるかどうか分かりません。

10月19日(月曜日)

とむさん

ついに6年生が1学級、学級閉鎖になりました。新型インフルエンザが発生したからです。
5人欠席し、そのうち3人が新型の疑いがあるということでした。
我が3年生も体調を崩しているものが多く、明日の欠席状況が気になります。

★ Thomas から。

● 火曜日、早暁。

Atrial Fibrilation の薄血剤作用で、内出血が止まらないまま、夜が明けたら午前十時半に心臓担当医の検診を受けるためにブリンモア病院に出頭する。チャックが同伴すると言って聞かない。御爺さんになったものだ。

● 数日前に、Giles MacDonogh著、After the Reich、 The brutal history of the Allied Occupation. Basic Book, c2007. を入手、シベリア出兵にまつわる”派兵”を読み続けるまま、紐解いた。

第二次世界大戦終末期における連合軍の敗戦ドイツ統治史だ。618頁を費やした大作で、東欧各地に分散していたドイツ民族が受けた迫害を細かに綴っている。ものすごく、読みづらい。

第二次大戦中に僕が住んでいた大連にセルゲイ(Sergei)という友人が居た。苗字をもう忘れてしまったが、英語式に僕たちは彼を”サージ”と呼んだ。あのころの大連では、僕たちの仲間中では、国籍なんてあまり気にしなかった。サージはチェコスロヴァキア籍だったが、ズデーテン・ドイツ系の父親とチェコかスロヴァキア系の母との混血だったと思う。アンシュルツ直後に彼の一家はドイツ籍に切り換えたと思う。勿論’白系ロシア人”を管轄する関東州特務機関は管轄下の欧州系住民相互の和解共存には敏感だったし、(ことに、ユダヤ系住民の保護に関しては)意図的にしろ寛大でもあった、人道的な一面があった。)

当時、僕たち東洋の人間は、欧州に於ける少数民族問題についてあまり知らなかった。この著書は僕が無智だった分野を暴き出している。頭をぶんなぐられているような気持ちで読んでいる。

フィラデルフィア日記


東欧のドイツ系少数族分布。第二次大戦以前。

フィラデルフィア日記


   チェコスロヴァキアのドイツ族居住区域。  

   下掲はヒトラーのズデーテン訪問。

フィラデルフィア日記


史的事実として、ポメラニア、東プロシア、西部シリシアなどでは歴史的に住民がチュートン(=ドイツ)系だった。
加えて大ポーランド、西プロシア、や東部シレシアなどの混住地帯にの「東欧」に於けるドイツ系住民の歴史的分散は深刻だった。ヴォルガ河畔に分散していたヴォルガ・ドイツ族も戦争中、ソ連国内に於いては極端な運命に置かれた。

読みながら、ポーランドのカトヴィーチェに滞在している時、ホテルの給仕が敵視している筈のドイツ族に持つ関係を無意識的に誇示しているのを感じて奇異に思ったことを思い出す。

ナショナリスズの危険を指摘する重要な著作だと思う。

また、熟読が必要な書籍が増えた。少数族問題委細に関して、未だに僕は知らなすぎる。

現状をよく知らないが、ズデーテン地区からドイツ系は全面的に「駆除」された筈だ。