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NHKの隠蔽体質 /『虎に翼』を批判する / コメがない!

8月19日、NHK短波ラジオ、衛星ラジオ国際放送、ラジオ第2放送でにおいて、
「尖閣諸島は中国の領土」などという内容が放送された件について、
新事実が明らかになりました。

当初、NHKはその発言内容を「尖閣諸島は中国の領土」とだけ報じ謝罪。
しかし、ほかの重要な部分を隠蔽していたのでした。

NHKの発表によりますと、

靖国神社で落書きが見つかり、警視庁が器物損壊事件として捜査している

という報道のあと、中国語で

釣魚島と付属の島は古来から中国の領土です。NHKの歴史修正主義とプロフェッショナルではない業務に抗議します

続けて英語で

南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな

との内容が放送されたとのこと。
これは、自民党情報通信戦略調査会らがNHKに問い合わせて出てきた話で、
それがなければ、私たちは
その事実を永久に知る機会を与えられなかった可能性もあります。

NHKは受信料を徴収して番組を制作しています。
国民はほぼ強制的にNHKに報道という権力を持たせているわけですが、
現実はこの有様。これでは、私たちが知らないだけで、
普段からこのようなプロパガンダが
放送されていたのではいかと疑われても仕方がありません。

NHKラジオ国際放送での中国籍外部スタッフによる発言の経緯と対応について
https://www.nhk.or.jp/info/otherpress/pdf/2024/20240822_2.pdf

靖国神社での事件に加え、この事件も影響しているのではないかと思います。

 


19日、メキシコ人男性が尖閣諸島魚釣島にカヌーで上陸、
海上保安庁による救出と身柄の確保が行われました。
無謀にも彼は与那国島から台湾を目指していたものの、
宿泊施設のカヌーを無断で持ち出し、海に出たとのことです。

この海上保安庁の行為は、日本国の警察権の行使であり、
すなわち、その島が日本の領土であるからこそのもの。
この出来事に中国は危機感を持っていると想像します。
そういった背景を報じないのもNHKです。
再発防止はもちろん、これまで類例はなかったのか、
責任の所在、詳細な事実を発表しなければなりません。

 

8.26追記 さらに新事実が発表されました。

 

「靖国神社で落書きが見つかった」というニュースを伝えた際、原稿にはない「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」という文言を一方的に加えて放送していました」と伝えた

 

とのことです。


そのNHKの連続テレビ小説『虎に翼』ですが、
非常に面倒臭い内容となっています。

私は、夫婦別姓も夫婦ごとに好きにすればいいと思いますし、
事実婚も婚姻関係にある夫婦と同様の権利があればと思います。
LGBTQに対する権利も、現状には問題があると考えています。

ただ、1回15分のドラマで、
男女同権、夫婦別姓、事実婚、LGBTQなどなど、
それを詰め込めば、役者が説明台詞を並べるだけのものに成り下がります。

それらを描きたければ、物語として見せなければ。

15分なんかではできないでしょ。


木曜はおよそ物語とは言いがたい内容だと感じました。
本日、金曜に多少、埋め合わせ的な演出となりましたが、
そもそもが説教臭いドラマなのです。

これから原爆裁判も始まります。

さらに、モデルの三淵嘉子さんは事実婚ではなく、

再婚相手の夫とは法的に婚姻関係にありました。
今の問題を、当時の現実から大きく乖離した描写で、
描こうとすることには無理があります。

ともに法学を学んだ学友たちが、当時の法服を来て集まりましたが、
あれでバランスを取ったという意図だと感じました。

現実的に考えますと、あの状況を実現するためには、
あの店を、貸し切り状態にしつつ、
主人公ら2人が来るタイミングで、「貸し切り」の札を下げ、
2人が入店したあとには札を再び出し、
いつもの座敷席が使えない理由を用意しておかねばなりません。

少しでもそういった場面が描かれると、
多少のリアリティが出てくるのでしょうが、
15秒でも直明が大量の手紙を投函するカットでも入れておけばと思います。
新潟で旅支度をしている学友2人が描かれていればと思います。
法服を引っ張り出して眺めている学友よねが描かれていればと思います。

でも、そんなシーンはありませんでした。
突拍子もなく、学友たちがそこにいました。
唯一あったのは梅子の「あら、何なのかしら」ぐらいでしょうか。
それを描いている時間はなかったのです。
男女同権、夫婦別姓、事実婚、LGBTQの各種問題に対する説教として
役者に説明台詞を言わせるだけでいっぱいいっぱいだったのです。

最悪だったのは、小6、思春期の少女に向かってトランス側からの質問で、

 

優未ちゃんは女の人になるために何か頑張ったことってある?

 

こんな言葉を投げかける大人なんて最低でしょう。


涙した方も多いようで、これはあくまでも私の感想ですが、
脚本として、体をなしていないと評価しました。

あれでは脚本家が、制作者側が言いたいことだけを役者に言わせているだけ。

押しつけたい思想を押しつけているだけ。

だから、各シーンでその場にいた人が異論を口にしない。

当時の人が当然、感じるはずの疑問を抱かない。

感じるはずの疑問を描く時間なんてない。

 

作劇よりもエゴと思想を優先し、

ドラマ作りを放棄した結果を放送したのだと感じています。
以前、このドラマは欲張りすぎだとお書きしましたが、
今週は特に酷く、15分で描ける身の丈を知らねばなりません。

 

描くならちゃんと描け。



勝平得之「米作四題 刈あげ(秋)」

 
 さて、米が買えません。
報道では、品薄になったスーパーマーケットの棚が映されるのですが、
私の生活圏では、どこも在庫ゼロです。
以前から米の値上がりが続いていて、
私が買っていた「華越前」5kgは、最安値の頃は1,500円を切っていました。
それが7月には2,500円以上。
そして、ついに買えなくなりました。

既に報じられているように、
まず、昨年の猛暑が影響していて、
加えて、外国人観光客の増加などにより
外食産業で需要が高まったことが関係しています。
外食産業は、消費者向けよりも高値で買ってくれます。
また、日向灘での地震により、
南海トラフ地震臨時情報が発出され、在庫払底を決定づけました。

それと、あまり言われていないのですが、
農政の舵取りのミスも影響しているかと思います。

農林水産省は、日本の米の生産能力を過剰だと認識していて、
これまで、減反を進めてきました。
2018年に減反そのものは廃止となりましたが、
ほかの作物に転作した際には、補助金を交付するなどしていて、
米農家を減らしていたのです。

さらに、飼料用米への転作にも補助金制度があります。
飼料用であれば、人間のように食味がどうとかの問題も起きませんし、
味を気にせずに済むのであれば、もっと収穫量の多い品種があります。
病気に強い品種があります。
水田を水田のまま活用できるので、

米農家には有り難い、負担の少ない転作です。

そして、ウクライナ危機も影響しています。
ウクライナとロシアという巨大な穀倉地帯からの供給に難が起き、
世界の飼料の価格が高騰。
日本では、それを国内で賄える米で充当しようと考えたのです。

 

また、同様の理由で小麦価格が高騰、

米は小麦ほど値上がりしていなかったため、

米の需要に拍車をかけることになりました。

既に「華越前」の出荷は始まっていて、
早場米、早稲ではなくても、9月半ばには新米が出てくるだろうと思います。
よって、今、米を見つけたとしても、
高額で買うのは損だと思います。
おそらく、昨年の相場よりはかなり高値だと思いますが、
それでも、今の価格よりは下がるはずです。

ただ、根本的に、米農家が儲からない、
米農家は高齢者ばかりという問題があります。
諸外国のように、農業については、
もっと保護的であるべきだと考えています。
日本の農政を根本的に考える必要があります。

今の米不足に昨年の猛暑が影響しているなら、
今年の猛暑は? 今後も猛暑なら?
そういうことも考えてしまうのです。