小麦粉爆弾 | スィンクゥ考えてする料理!基本・簡単?レシピを生かすブログ

小麦粉爆弾

ケーキ作りの好きな人、特にお子さんと一緒に作る人は必読です!

【小麦粉の取扱の注意】

小麦粉が何で危険なんだ、そう思う人が多いと思います。
ところが、小麦粉を代表例として、粉物は、その取り扱いを誤ると、非常に危険なのです。

取り扱いを間違えると、まるで本物の爆弾のように、爆発します。

小麦粉の袋を落としたり、お子さんと一緒にケーキ作りをするときなど、小麦粉が部屋の中に舞い散ることもあるかと思います。
この粉が飛び散った状態で、火種があれば、一瞬で、一気に燃え広がります。光と音と熱が伴えば、爆発です。アメリカなどでは、小麦粉倉庫での漏電でよく爆発事故が発生していました。

粉塵爆発(ふんじんばくはつ)と言います。
空気中で一定の濃さの可燃性の粉塵が舞い上がっている状態で、火花などにより引火して爆発を起こす現象をさします。
小麦粉に限りません。可燃性の物質、つまり燃えるものであれば粉上の場合すべて同じ危険があります。私は、実験以外小麦粉による爆発身近に経験したことはありませんが、スチロールビーズ(発泡スチロールの小さな粒)で、倉庫があっという間に炎上した例を経験したことがあります。

なぜ、こんなことが起きるかというと、物が燃えるための条件、『燃焼の3要素』が一瞬で満たされるからです。
1.可燃性物質(燃えるもの)2.酸素3.温度(火源)


小麦粉が舞い上がると、それぞれは小さく、表面積の割合が大きいため燃えやすい状態になります。
さらに、舞い上がった状態では周りからは十分な酸素が供給されます。
このため一瞬で燃えてしまいやすい状態になります。
もし、これにコンロなどの火種があれば、空中に扶養した小麦粉が次々に飛び火することが想像できるでしょ?
実際には、飛び火しなくても当たりの温度が急上昇するため、一気に燃えてしまいます。
熱の他に光と音が加わり、爆発です。

なお、小麦粉の袋を部屋の中で落として粉が舞い上がった時、あわてて換気扇を回したりすると、燃焼の3要素が満たされて爆発してしまうことがあります。小麦粉倉庫の爆発の原因は、多くは漏電です。
そーいえば、ゴルゴ13というスナイパーが、小麦粉倉庫に銃弾を撃ち込み、その熱で爆発させるという有名なお話?もありました。

私はテレビで、ある実験を見たことがあります。
(小学校4年生くらいの理科実験の番組)
ごみ袋ほどの透明のビニール袋をふくらませ、発火用の豆電球(ガラスを取り除いてあり、長い延長コードが外に伸び電池とスイッチがついている)とわずかの小麦粉(カップ半分くらい?)を入れ、振って粉を舞い上がった状態にします。そこで、10メートルくらい離れて、豆電球に電気を流すと、一瞬で音を立てて爆発し、袋は破れ散ってしまいました。

結構迫力がありました。
キッチンで小麦粉を舞い散らせて、発火したら、条件が整っていれば、窓や戸が吹き飛ぶ、かなりの爆発になるはずです。

改めて、小麦粉の取扱上の注意事項を記します。

小麦粉を取り扱うときは、近くの火種は消しておく。
もし、粉を舞い散らせてしまったら、落ち着くまで電気の使用(スイッチのオン・オフ)を控える。


意外な危険が身の回りにあります。お子さんとのケーキ作りなどでは、特に要注意!
(元、損害保険会社の火災保険業務担当者、記す)