ひかりさんの描かれた【こちらのイラスト】 を元に、魔人さんの書かれた【俺の負けです・前編】
の、続きになりますww
献上品に付き、なるべくノーマルに公開したいなぁ…
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「じゃぁ、まず…」
奇麗な足に釘図けになる視線をなんとかはずして。
ソファに腰かける蓮と、床に座るキョーコ。
その位置の差で生まれる身長差は、立っている時より大きい。
いつも以上に深く見下ろす恰好に、何時もより深く見上げられるその上目使いに。
ぐらぐらと揺れる理性は、呆気なく欲望に負けた。
その顎をそっと掴むと、軽く持ち上げる。
「もが…じゃない…。キョーコ、呼び方が、違うよ?」
「ごしゅじんさま?」
さくらんぼ色の唇が、そう動く。その音は蓮が望んだものではない。
それにちょっとだけ凹みながら、唇を撓める。
「ほら、もう一回。三回、間違ったら…お仕置きだよ?」
『ご主人様』っぽく、言ってみるとキョーコの『メイドの仮面』は剥がれなかったけれど、髪の間から覗く耳たぶがほんのりと赤くなった。
「ほら、言って?」
唇に親指を触れさせたまま、乞う。
「敦賀…様…?」
ふにゃんっと、撓んだまま発せられた言葉はまたしても外れ。
蓮の期待した呼び方ではなかった。
「それも、外れだ。ラストチャンス」
唇の上に乗せていた親指を、その内側に滑り込ませる。
爪が真珠のような歯にぶつかって、びっくりしたらしいキョーコが反射で唇を閉じる。
図らずも銜えられた、親指。
ほんの小さな接触部分から伝わる温もりに、蓮の顔が崩れ落ちる。
「間違えたら…、どうしようかな? 何をしてもらおうか?」
悩んでいるのか躊躇っているのか、『メイドの仮面』を付けたまま視線だけがうろうろと動く。
きちんと正座していた足が、ぺたんっと崩れて。それでなくても短いスカートから覗く膝が、床の上を滑った。
それにつられて、動いたスカートの間から覗く太腿がまぶしい。
「ほら、早く・・・・」
指を咥えさせたまま、促せば。
「蓮…様?」
そろりと囁かれた名前。その言葉の甘さに、蓮の理性はもう無いに等しい。
下の名前を呼ばれ、想像以上の甘さにぞわりと体の芯が震える。
「もう、一回。呼んで…」
「れんさま…」
「もう一回…」
「蓮様?」
(やばいな…。癖になりそうだ…)
下の名前を呼ばれることに。
指先に感じる甘さに。
「キョーコ…ちゃん…」
甘さに酔ったのか、上目使いに魅入られたのか。
顎を捉えたままだったキョーコの顔に、蓮の顔がそろそろと近づく。
上体を屈めて、ゆっくりと。
自身の指が挟まっている唇へ、ゆっくりと自身のそれを近づけて。
(あと、少し…)
円やかな頬が近づいて、産毛の有無さえ確認出来る近さになった時。
「いてっ!!」
可愛い唇に遊ばせていた親指が、強く噛まれて思わず声を上げそれを引き抜く。
引き抜いたそれには、小さな歯型。
「れ、蓮様!! はれんちです…」
辛うじて嵌められている、『メイドの仮面』
殆どひび割れて、剥がれかけているけれど。
女優魂で、演技を続行するらしい。
蓮の理性は、『ここで止めておけ』と言っている。
蓮の本能は、『据え膳食わねば男の恥』と叫んでいる。
(社長の思惑に乗るのは不本意だけど…。こんな可愛いキョーコを見れる機会、もう二度とないぞ!?)
色々思うところはあるけれど、魅力的すぎるキョーコを前に恋する男は止まらない。
天使の囁きと、悪魔の囁き。
蓮は躊躇うことなく、悪魔を取った。
「そう? キョーコが間違うからじゃない?」
「ご、『ご主人様』の方が、言いやすいんです…」
「それじゃ、誰を呼んでるか分からないよ? それより、お腹空いたな。食事にしようか?」
「はい!! いま、用意しますので…。しばしお待ちを…」
蓮の傍から離れられるのが、相当嬉しかったらしい。
蓮が悲しくなる位、綺麗で魅惑的な笑顔を浮かべてキッチンへと走ってゆく。
その風にあおられて、ふんわりと翻ったスカート。
(・・・・白レース…)
其処から覗き見えたものに、今度は蓮が赤面する番だった。
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ヘタ蓮モードかな?
もうちょっとだけ、続きます~ww
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