暗闇の中で触れ合うのは<下> | 妄想★village跡地

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魔人sei様よりお預かりした、罠ww

このプロローグは、魔人様作

アメンバ様300人突破祭りとして、魔人様のお話の続きを書いて行きたいと思います~(-^□^-)


ご注意

この蓮様、相当ヘタレです。

カッコイイ蓮様しか見たくない!! って方は、バックプリーズ★


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縺れた体は床に投げ出された。

「いったぁぁぁ・・・」


暗闇の中では、キョーコの体を庇うことなどできず。自分の体が伸し掛からないようにするだけで、精いっぱいだった。

幸運にも突いた腕は、キョーコの体にぶつかる事無く床に接することができた。

床に突いた膝も、キョーコの体を傷つけることはなかったらしい。


「どこぶつけた? 大丈夫?」


キョーコの気配は、腕の間にある。うめく声も、丁度胸のあたりから聞こえてくる。

声の漏れているあたりに向けて、話しかける。


「あ、頭が・・・」


あの景気のいい、ごちんっという音は、後頭部を床にぶつけた音らしい。


「痛いのは頭だけ? 他にぶつけたりしてない? ちょっとごめんね。切れてないか、確かめるから」


一応、断りを入れて。

体の下にある、愛しい体に手を這わせる。

DarkMoonの時の様に、誤魔化すためではなく。

そっと、腕を動かし二の腕あたりから擦って。

怪我がないか、血が流れているところはないか。


(うん。確認してるだけだから。それ以外、なにも・・・ないから・・・)


「だ、大丈夫です!! 大丈夫ですから!! ひぁっ!!」


さすさすと、両手を動かしてキョーコの輪郭を辿る。

二の腕から肩へ。

肩から耳へ。


ふっくらとした耳たぶを摘んだ時、物凄く可愛い声が聞こえた。

ぽつんっと、熱を持ったそこを何度も指ではじく。


「そ、そんなとこ!! ぶつけてないです~~~!!」


半泣きのキョーコの声が聞こえるけれど。


「そうかもしれないけど・・・。気づいてないだけかもしれないだろう? ココ、熱いよ?」


指先から伝わる甘い熱に、脳が煮える。

ふにふに。くにくに。

熟れる前の桃の様なそれを、弄ぶ。

もう、『怪我をしていないか確かめる』なんて言う口実は、どこかに打っちゃ蹴られている。


(可愛い・・・。もっと、もっと見せて・・・)


「そ、それは!! い、いぢるからぁぁ・・・」


「弄ると、熱くなるの? じゃぁ、ほかのとこもそうなの?」


「し、知りません! は、破廉恥な事止めてください~~っ」


煮えた頭は、言い訳をすっかり忘れて暴走を始めた。

心残りはあるが、耳たぶから指を離して頬へ滑らせる。

円やかなそれを、指先で撫でて。

小さく開いた唇へ至る。


「ここも、熱くなる? 試してみようか?」


ふっくらとしたそれを、撓めて。摘んで。

きっと、さくらんぼの様に可愛い色をしているであろうソコ。


(たべたいな・・・)


「ねぇ、試してもいい?」


「良いわけないじゃないですかぁぁぁ!!」


断固たる拒絶の後、唇においていた指が・・・


「っ!!」


キョーコに、食べられた。

子猫に甘噛みされた様な、甘い疼きがそこから流れ込んでくる。


「わ、私の事からかわないでくださいぃぃ!!」


キョーコ的仕返しだったらしいが、それは寧ろ逆効果だ。


(ほんとに、どうしてくれよう・・・)


「からかってなんか、いないよ?」


噛まれた指の背の部分で、キョーコの顔中を撫でる。


「毎日毎日キョーコの事、考えてるのに・・・」


「いやぁぁぁぁ!!」


「出来る事なら、ずっと隣にいてほしい位なのに・・・」


「も、もぉ!! 黙ってください!!」


煮えた頭が垂れ流す願望を、キョーコはもう聞きたくないと。

自分の手のひらを、覆いかぶさる蓮に向けて突き出した。

口の当たりを狙ったらしいそれ。

暗闇の中目測を外れたそれは、ちょうど蓮の鼻の当たりにぶつかった。


ぺちん


可愛く間抜けな音につられた様に、暗闇を裂く小さな明かりが灯った。


「「あ・・・・」」


廊下に点々と灯る、小さな明かり。

淡く光るそれが、蓮とキョーコの輪郭を露わにした。

奇跡的な位、絶妙な位置に納まっているキョーコの肢体。

突いた手脚の間からすっぽりと納まって、自分に向かって伸ばされている腕。

短いスカートも、際どい位捲れあがって。

破損したキャミソールは、お臍も丸出し。バスト部分も後数センチですべてが見えてしまうだろう。


(ぬーぶら・・・)


肌に張り付く、シリコン製のそれ。

パッと見た感じ、何も付けていないように見える。


蓮は、あまりにも魅惑的なその体から視線を引きはがすことができない。

ちょっと離れたところに、放り投げられたトランシーバからは、監督の声が自分の名前を連呼しているのが聞こえてくるが拾いに行くことも出来ない。


蓮が固まっている間、キョーコは左右を見渡して。


「良かった・・・。直ったんですね」


点々と付いた明かりに、安堵の表情を浮かべ覆いかぶさっている蓮を見て。

ほわっと、ほほ笑んだ。

直後、キョーコの顔が驚愕に染まった。


「え!? えぇぇ!? つ、敦賀さん!! は、鼻血!!」


「え?」


慌ててキョーコが、蓮の鼻の下を拭う。

蓮も驚き、自分の鼻の下あたりを指で拭う。

そこには確かに、ぬるりとした液体の感触。


「うわっ!!」


驚き、キョーコの体の上から身を起こす。

つられて、キョーコの体も床から身をはがす。


「ご、ごめんなさい!!! 強くぶっちゃったから・・・!!」


謝りながら、破れたキャミソールの裾で蓮の顔を拭ってくれる。


「・・・・・・・・」


「あぁ・・・・!! どうしよう・・・!! 敦賀さんの衣装にも、付いちゃってますぅぅ・・・。痛かったですよね!? ごめんなさい!! 私、どうしたら・・・」


ぽろぽろと涙をこぼしながら、必死に謝ってくるけれど。


(なんて・・・・間抜けなんだ・・・)


キョーコの謝罪は、的外れ。

今も、目の前で揺れるバストに釘図けだ。

鼻血の原因は、キョーコに打たれたせいではなく。

魅惑的すぎる、肢体の所為。


「うん・・・。大丈夫・・・。最上さん、汚れちゃうから・・・。離れた方がいいよ」


それを言うだけで、精いっぱいだ。

好きな子の前で、この醜態は流石に凹む。


(おれ、どんだけヘタレなんだ・・・)


回りに『ヘタレ』だと言われ続けてきたけれど。

まさか、ここまでとは思わなかった。


「この位平気です。それより、気持ち悪かったりしませんか? 大丈夫ですか?」


「俺は平気だよ。最上さんは? 大丈夫? 見た所、怪我はしてないみたいだけど・・・」


「はい。こぶは出来ちゃいましたけど、それだけ見たいです」


「ならよかった・・・。なんか、ほんと・・・。ごめんね・・・」


暗闇の中で、煮えた頭が連ねた口説き文句は、『鼻血事件』によって吹き飛んでしまった。


(よかったのか・・・。悪かったのか・・・)


己のヘタレ具合を噛み締めて。


「最上さん、俺頑張るから。そうしたら、俺の話聞いてくれる?」


(脱ヘタレ後、告白しよう!!)


心に刻んだ、壮大な目標。

その目標が果たされる日が来るのかは、誰も知らない。




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ちょっと、コメディタッチ。

たまにはこんな蓮様も、可愛いと思うのです(‐^▽^‐)

魔人・sei様に捧げます




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