「難攻不落な天然乙女のバレンタイン物語-4-」 | 妄想★village跡地

妄想★village跡地

スキビ二次元創作物の残骸がある場所です。閉鎖いたしました。
リンクフリーではありません。無断リンクはお断りしております。

魔人様よりリクエスト★

魔人様が書かれたお話の続きを私が、書いて行きたいと思います。


ちょっと時期がずれたけど、バレンタインのお話です★


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


カタカタと、小刻みに震えるキョーコをソファに座らせて。

気を落ち着かせるために、紅茶にほんの少しブランデーを垂らしたものを握らせる。


(そりゃ、そうなるよな・・・)


ファンの存在はありがたいけれど、熱心すぎるファンは恐怖を呼ぶ。


「すいま、せ・・・」


「いいから・・・。飲んで・・」


綺麗なお辞儀を披露しようとしたキョーコを、咎め紅茶を勧める。


「ほんと・・・、ダメで・・・」


血の気をなくした唇が、紅茶を含む。一口、二口。アルコールを含む度、少しずつ血の気が戻ってくる。


「いや、女の子なんだから当然だよ。男に掴みかかられたら、怖いだろう? 事務所にも早くマネージャ付けてもらわないと・・・」


「初めてじゃないのに、対処できなくて・・・」


ぽろっと漏らした言葉に、蓮の眦がつり上がる。


「初めてじゃない・・?」


「ひっ・・・!! じ、事務所には話してあったんですぅ!! 敦賀さんに、し、し、心配かけたくなくて・・・」


一度血の気の戻ったキョーコの顔が、再び青ざめる。


「後から知らされた方が、よけに心配になるって思わなかった?」


滲み出る怒気に、キョーコが脅えてるのは分かるものの。

一人蚊帳の外に置かれていた、その事実が蓮の怒りに火を注ぐ。


「お、思いませんでしたぁぁぁ」


「それに、ああいう可能性があるってわかってるなら・・・。どうして直ぐ入ってこなかったの?」


「そ、それは・・・」


「それは?」


瞳をうろうろさせながら、きっちり着込んだ服の襟元を握りしめる。

そこで、蓮は気が付いた。


(随分と、きっちり着込んでるな・・・)


スカート姿の多いキョーコなのに、今日は珍しくパンツルックだ。

おまけに、首まできっちり隠した・・・。まったくと言っていい位、肌の露出がない。

残念に思いながらも、あんなファンの目線に晒すことがなくてよかったとも思う。


「ま、前みたいに・・・。さ、触られたらと思うと・・・!! 怖くて!!」


「おっと!!」


ぎゅうっと自身の体を抱きしめた、キョーコ。その勢いで、放り出されたコップを慌てて受け止める。


「触られるって・・・。アレの事?」


衣装合わせの時に、思い余って撫でまわした『あの』事を言っているのだろう。


「はいっ!! あんな呪いを再度受けたら・・・・!!」


(呪いって・・・酷い言われ様だな・・・)


「私、死んじゃいます!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何で?」


流石に、ショックを隠せず。べこんと凹んだ雰囲気を、取り繕えもしない。

そこに、キョーコが爆弾を落とす。


「あのあと、ずっと、熱くて!! ずぅぅぅぅぅぅっと!! 撫でられてるみたいで、消えなくて!! わたし、わたし!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それって・・・」


まるで告白みたいだよ・・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


なんだか趣旨がぶれてきました。

ごめんなさいm(_ _ )m