アメンバ様100人突破記念祭、リクエスト第2弾は
sei様より キョーコちゃんが、「勝手にキッチリ失恋気分。恋心よ、さようなら」「恋愛感情は否定しなくなったので次の恋へ走れるなら走りたい」「そんな時に好青年の相手役(見た目は宗像;クレパラ参照)に出会い、その人柄の良さや、やさしさに癒やされちゃったら?」
必死になる蓮くんと、キッチリ諦めてある意味スッキリしちゃたキョーコちゃん。(こういう切り替えは女性のが早い)
ヘタレ似非紳士は、キョーコの蓮への恋心を取り戻せるのか。
と頂きました。
sei様に捧げます
オリジナルキャラがいますので、苦手な方はご注意ください
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「お前にしちゃ、下手踏んだな」
ばさっと投げ出された雑誌。
低俗な、文字が躍る表紙に一番大きく書かれているのは
『敦賀蓮、婚約間近!!』
の文字。
もちろん、蓮には心当たりはさっぱりないし、ガセに決まっている。
「気を付けてたんですが・・・」
熱愛発覚報道の時、蓮は否定したのだが相手の女優は一切の否定をせず、思わせぶりな事ばかりを言ってまわった結果が、今回の週刊誌の記事に繋がったのだ。
「なりふり構わない女性ってのは、怖いですね」
「まぁな。この女優も、スキャンダルに乗じて名前を売っておきたかったんだろう。下手な売り込みかけたもんだ」
大手芸能事務所の社長の言葉は、重みがある。
「まぁ、お前は品行方正すぎた。たまには、スキャンだろうもいいだろうさ」
にやり、笑う顔は悪人顔だが、蓮に対する思いやりに溢れている。
「お前も、ちったぁ華が出たし。最上君もラブミー部卒業だし。来月は祭りだなっ!!」
「えっ!? 最上君が卒業っ!?」
ラスボスとも謳われた彼女が、卒業だなんて。正に寝耳に水だ。
「いったい、何があったんですかっ!?」
ここ最近、姿を見ていない。連絡も出来ていない。
カインとセツカという関係を終えてから、以前ほどの接触がなくなってしまった。
その間に、いったい何があったのか?
「恋人が出来た・・・って感じではなかったが・・・。『目』が違ったんだよ」
その時のキョーコの姿を思い出すかのように、目を細めたローリィ
「目?」
「そう。『取り戻した』目をしてたんだよ・・・。愛を取り戻せば、ラブミー部は卒業だからな。盛大に卒業式でもやるかっ!!」
あれこれと、卒業式プランを練るローリィとは裏腹に、蓮の気持ちはどんどん沈んでいく。
(愛を取り戻した? いつの間に? 俺の知らないところで、一体君になにがあったんだ?)
「最上君がどんな理由で、最上君が卒業のきっかけを掴んだかはわからんが。お前ではなさそうだな」
強張っていく蓮の顔を見て、薄く笑うローリィ。
「もたもたしてるから、こうなるんだ。どのみちあと一か月は、最上君とは会えない。その間に、腹ぁくくとけ」
「なんで一か月もあえないんですか?」
ローリィの前を退席したら、すぐにでも会いに行こうと思っていたのに。
それにすら、水を差され。
「最上君は、今撮影で山籠もり中だ。下山するのが、約一か月後。まぁ、気張れよ」
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終わりが見えない・・・