滴る、はだ | 妄想★village跡地

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アメンバ様50人突破記念リクエスト。

第二弾は明太山葵さまよりリクエスト


別ver.『ぶらネタ』お願いしようかと。

むふふ、チカさんのぽよん。がたまりません!
もちろんガッツリ桃色OK。


ってなことで、ぶらネタでございます。


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ざあざあと、打ち付けるのは雨を模した人口の水滴。

容赦なく降り注ぐ、その中に佇んでいるのはキョーコ。

雨の先を睨みつけるそのまなざしには、『キョーコ』ではなく別の誰かが宿っている。

『彼女』が、きりりと唇をかみしめた顔がアップになったところで


「カーット!!」


カチコンの音と共に、息をひそめていた人々が動き出しあたりをざわめきが支配する。

演技中のキョーコを静かに見守っていた蓮は、カチコンの音と共にキョーコの元に駆け寄る。


「キョーコ、これ羽織って」


「え? つるがさん?」


びしょびしょになった体に、己のジャケットを差し出すが。

役からいまだに抜け出せない彼女は、ぼんやりとした視線を蓮に向けるのみで、びしょ濡れの体を隠そうともしない。



「キョーコっ!!」



緩慢なそれにじれた蓮は、いささか乱暴にその体を抱き寄せジャケットを羽織らせる。



「そんな恰好でうろうろしないで」



ひそめた声で、付き合い始めた恋人の耳元にささやく


「そんなかっこ?」


ぼんやりとした、視線をびしょ濡れの己を見落とせば



「あ・・・」



ぐっしょりと濡れぼそった、衣類。

特に、白のシャツは無残に濡れて服の役目をはたしていない。

半透明になったシャツから、可愛らしい桃色のブラも滑らかな胸元も、全部透けている。

全裸より、卑猥な姿かもしれない


「やだっ!!」


あわてて、胸元を覆う。



「なんでインナー着なかったの?」


いらだちを隠さない、蓮の叱責。

半ば抱きかかえるように楽屋を兼ねた、バンの方へ連れてゆかれる。


「ちょっとサイズが合わなくて・・・」


用意されていたインナーは、いささか大きくて。

それを着たら、衣装に障りが出そうだったのであきらめたのだ。


「よりにもよってこんな日に・・・」


らしくない、舌打ち。いらいらした気持ちは、口調にも表れる

透けた衣類は、ばっちりカメラに収められてしまっている。

取り直しを希望しても、道路の使用時間も迫っているから難しいだろう。


(キョーコのあんな姿を全国に届ける気はないぞ・・・。どうしたものか・・・)


監督に無理を言って、画像を編集してもらうしかないのか?


ぐるぐると画策を巡らしながら、いかに恋人の艶姿を独占する方法を模索する

その思考を打ち破ったのは、キョーコの一言。


「敦賀さん、そんなに気にしなくても大丈夫ですよ? 私も女優ですから」


(女優以前に、恋人だろうっ!?)


『恋人』という立ち位置に、いまだになれないキョーコは、時折綺麗に蓮のイラツボを押して歩く。

もはや、特技と言ってもいいかもしれない。


「・・・・恋人の、そんな姿を、人目にさらしたくない、ってのは、理由にならないの?」


「え?」


『恋人』


その単語を聞いただけで、ぼわんとキョーコの顔が染まる。


「キョーコにはあれだね。『恋人』がいるっていう自覚、持ってもらわないと」


込み上げるイライラを、隠そうともせず。

帝王の笑みを浮かべて。

バンの中に、キョーコを押し込めた



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桃色は次に持越し。

てか、ぶらどこに行った?


明太山葵さま、拙い作品ですがお納めください




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