Conversation Piece 第55回 | のぞき窓からみえる“山梨鐐平の世界”

Conversation Piece 第55回

側近(以下、側)「yorimoのインタビューで“エロスは自分にとって一番大事。夢、幻想、愛、と同等に大事な要素だ”という主旨のご発言がありまして、この“エロス”についておはなしをおうかがいしたのですが。」

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R.Y「はい。私にとって愛、夢、幻想、嘘、エロスという五つは、詩をつくる上で大切にしている項目なのです。」

側「うむ。」

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R.Y「性的な事柄のみをもってしてエロスと考えがちですが、ギリシャ神話でエロスは愛の神ですし、プラトン哲学では美と善の理想を求める純粋に精神的な愛のことなのです。」

側「うむ。」

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R.Y「愛や夢、幻想は良い意味で曖昧模糊としていて素敵ですが、嘘やエロスは妙に現実味をおびていますものね~。」  

側「はい。」

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R.Y「いや~、勉強不足まる出しで、エロスのことなど半端に語るべきものではございませんな~。人類が石壁に動物や儀式の絵を描いていた時代から古代エジプト、ギリシャ、ローマ、ルネサンス、平安、江戸時代、ああ、美しくて無邪気で清らかなエロスがあったのだろうなぁ~。」

側「はい、はい、なるほど。ところでそういったエロス云々については、どこから影響を受けたのでしょうか。」

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R.Y「普通に小説や映画から影響を受けたんだと思いますが・・・・・。」

側「ヴィスコンティやプルーストですね。」

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R.Y「ええ。画集や写真集、美術館の中や、服飾からも影響を受けていると思います。」