紙魚という虫。

母「おばあちゃんとこから持ってきたダンボールから
　　紙魚（シミ）が出てきたんよ！
　　気持ち悪いわ～」

私「紙魚って図書館の古い本の間とかにおる
　　粉みたいな小さい虫やろ」

母「あれは違う虫よ
　　紙魚は１ｃｍぐらいの
　　フナムシみたいな形の虫やがね
　　蛾みたいに銀色の粉がついてて
　　動きが早くて気持ち悪いんよ」

私「フナムシは可愛いよ」

母「・・・確かにフナムシは逃げていく姿が
　　トトロのまっくろくろすけみたいなわ」

注：母はジブリファンです。

私「じゃあ私、紙魚見たことない
　　むかし、国語の漢字で
　　「紙魚」の読み仮名とか出てきて
　　そういう虫がおることは知っとったけど」

母「若い子は多分知らんよ。
　　りなちゃんも絶対知らんと思うわ」

注：りなちゃん（妹）は漢字検定２級なので
　　見たことなくても書けるはずです。

母「おばあちゃんに
　　ダンボールに紙魚がおったって
　　言わないかん」

お母さんはおばあちゃんにクレームを
言いにいきました。

私は「整理収納アドバイザー」の講座のとき
疑問に思っていたことを思い出しました。

講座で、
「書類を溜め込むとどんなデメリットがあるか」
というグループワークのときに、誰かが

「虫がついたりして不衛生である」

というデメリットを上げていたのですが
そのとき私は書類に何の虫がつくんだろう
と不思議に思っていました。

今思えば、その人は紙魚のことを
言っていたんだと思います

実物の写真を貼るのも何なので
私がマウスで描いたイラストで
紙魚の説明を・・・

（制作時間：３０秒　使用ソフト：ペイント）
本当は絵が下手なんじゃないかとか
言わないように

実物の写真が平気な人はこちら↓
「紙魚日記」
http://bristletail.pppea.com/shimi.htm

紙魚を飼っている人も結構いるらしいです。
エサが紙だから飼育が楽なのかな。
それにしても・・・

紙魚は、細長い雫形の身体に
三本の尾と触覚があり
蛾のような鱗粉のついた銀色っぽい
色をしている１ｃｍぐらいの虫で

室内にいると
紙・衣類・乾物などを食べる害虫ですが
もともとは屋外で枯葉を処理する益虫です。

特にダンボールや紙袋につきやすいので
書類をダンボールや紙袋に入れて
押入れに突っ込んでいる人は
いますぐ片付けてください
紙魚の王国になっているかもしれません

私も押入れの中に謎のダンボールが
あるけど、こんなん聞いたら怖くて
余計に開けられないです

虫は平気な方ですが
紙の間から不意打ちで出てくる
すばやい虫とか嫌すぎる

さて、クレームを言われたおばあちゃんですが

「紙魚？
そんなもんは二階にいくらでもおる」

と、涼しい顔をしていた模様

そうか・・・
二階にいっぱいいるのか・・・
おばあちゃん家に行くときは気をつけよう

そして、妹のりなちゃんですが

「シミ？
　そんなん漢検にも出てこなかったよ」

と、紙魚の存在は全く知らなかった模様。
ついでに、

「フナムシも別にかわいくないよ」

と、言われてしまいました

そ、そうか・・・
私はフナムシの逃げていく姿
けっこう好きなんだけど・・・

もしかしたら、私は紙魚も見慣れると
カワイイと思えるようになるのかも
しれません

でもやっぱり、室内に出る虫は嫌です
押入れのダンボールはやく撤去しよう