ロックンローラー | the bitters end

ロックンローラー

たまには曲解説でもしてみようかなと

言うなればバンドメンバーがどういうイメージを持って
表現しているのかという事

全部の曲を事細かに説明してしまうとつまらないかもしれないけど
実はこういう意味があるっていうのは意外と面白いものだと思う。

もし具体的な内容を知りたくなければ読み飛ばしてwww





ロックンローラー

この曲の大元は実は3年前には既に出来上がっていた。

ことの発端はスタジオ練習中にレッドツェッペリンの移民の歌を
叩いている最中にジャムがのっかってきた

自分達(自分?)にとって最高のロックバンドになりたい!
なれるはず!
なろうよ!
という気持ちを全面に押し出した曲にしたいと思った。

イントロの輝が一人で弾いてるギターリフは
楽器屋のショーウィンドウに飾られているギターに憧れて
このギターを持ったらどんなに世界が広がるかと
妄想を掻き立てられている少年をイメージ

少しずつ音が重なってドラムのフレーズをきっかけに
妄想がスタート

低音が重なって自分がロックバンドを結成している気になっている

Aメロでは思考の停止と再起動を繰り返しているような感覚
普段の自分でいるような いないような

Bメロは当初の段階では存在しなかったが
サビとのつながりが悪かったため作られた
イメージとしては夢と現実の狭間

サビに入る瞬間のドラムは祖父江君の提案で
高校生にも出来そうに聴こえるけど
演ってみたら意外と難しいフレーズという要望と
広がりが出せるフレーズということで構築されている

サビは現実の世界から夢を描いている感覚
ロックンローラーになれれば迷わず
何でもやれそうな気がするという気持ち
この曲のサビの歌詞は実はかなり好き

再び戻ってAメロ
ベースとドラムの絡みの後にギターが加わって、
楽器で会話しているような感覚
意識していた訳ではないけど
結構歌詞の内容とマッチしている表現方法かもしれない
(他の人が意識してやってたらごめんwww)

ここからBメロで現実から一気に妄想の渦にとらわれる感覚
我慢が出来ない、こんなロックンローラーになりたい
という気持ちがギターソロで爆発

ここは完全に移民の歌をモチーフにしている
こうなりたいという気持ちが自分と
夢のロックンローラーを重ね合わせる

その気持ちが体中、頭中を渦巻いているのを表現したくて
ゆうきにカオスを表現してとお願いしたところ
あのベースのフレーズが・・・
演奏した瞬間、それ~!って

ゆうきのカオスから晴れるように
最後のサビに
最後のサビはCDではひと回ししかしていないが
ライブではもっとロックンローラーになりたいって感覚を
盛り上げたいってことでもうひと回し
全員で最後に向って現実と夢がひとつになる感じ

エンディングでは夢が叶いロックンローラーになれた自分に
なんでもやってしまえという勢いで求め続ける

が、曲の一番最後のドラムのフレーズで目が覚め
ショーウィンドウに飾られているギターの前で
妄想をしていた自分に気がつく

現実に戻ったが、自分が変わるには気持ち次第
夢も現実になるんだという曲


この曲は少年の頭の中だけで世界が出来上がっている。
曲のアレンジを進めていくうちに頭の中でどんどん
世界が出来上がっていくのが楽しかった。
他の曲ももちろん好きだが、この曲はなにより好きな曲のひとつ
思い入れがある為、セットリストでメインにおける曲になったのが本当に嬉しい。

ちなみにエンドロールのジャケットを描いてくれた宇田そらさんが
この曲を気に入ってこの曲をモチーフにしたTシャツ、ポストカードを作成してくれている。
ビタエンメンバーを一人にまとめてみたと言っていたが
その絵が自分がイメージしている曲中の少年のようで
熱くなったのが忘れられない。
もちろんお気に入りのTシャツの一枚になっている為
結構ライブ会場で着ていることが多い(笑)

さて、まだまだ話したい事はあるけど
長くなったからこの辺にしておこうかな。

最後に、
曲をやりこんでいくうちにイメージが更に明確になったり
新しいイメージが生まれたりする為、
アレンジが大幅に変更になったりするけど、

あなたにとって映画のようなストーリーに観えていたら嬉しいな。


では、不眠症のたわごとでした~
おやすみ!