【時代劇局長のズバリ感想文】

黒船来航によって、剣はもう必要ない!と千葉定吉に訴えた龍馬だが、定吉はしっかりその点をとらえていた。さすが千葉定吉。

ん。吉田松陰について・・・触れていない?まぁ、許してくださいませ。

※ 簡易感想文でした。
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【時代劇のズバリ感想文】

黒船が来航した。幕末のドラマでは必ず描かれるが、今大河でも、その事の重大さを感じさせる内容になっていた。今の時代で例えると、宇宙人が地球にやってくるようなものか?

黒船来航によって、剣の必要性に疑問を感じた龍馬は、千葉定吉にその問題を訴えた。千葉定吉は一蹴したが、確かに的を射ている発言で、千葉の本心はいかに?

※ 簡易感想文で失礼します。
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【時代劇局長のズバリ感想文】

4回目。視聴率チェックしていないが、きっと良いのでは?これも、福山龍馬への期待の表れだと思う。さぁ、それでは4回目の感想にいきましょう!

①巷のウワサ

冒頭は、龍馬が江戸に到着した様子からスタート。実に30日目の事だったらしい。そしてすぐにタイトルバックに写ったが、あれだけ短い映像を撮っただけなのに、バックは豪華であった。よ、予算が・・・。本当は『坂の上の雲』を1年間描く予定で予算を取っていたのに、3年かけて放送する事に変更になったため、その分の予算が『龍馬伝』に回ってきた・・・という噂があるが、う~ん、それは筆者には分からない。でも、意外にあっさりしていた今回の冒頭シーンだ。

②見事な道場の演出

龍馬は、江戸に着いてから北辰一刀流の千葉道場に出向いた。おおっ!千葉道場は歴史ファンなら誰もが知る道場。龍馬は、千葉周作の弟・千葉定吉の道場に入門するが、少年剣士が一所懸命汗を流しているのを見て、いきなり太鼓を使う事を提案。唐突すぎる気もするが、少年剣士の稽古とは別に本格的な稽古ももちろん行われていた。戸を開けて初めて音が外に漏れる演出をしていたが、これはインパクト大!あの時代に防音など考えられないが、これは実に良い演出であった。音もそうだが、道場内の様子も見事に撮影されていた。このシーンは良かった!

③竹刀の演出、良かった・・・

千葉定吉は里見浩太朗さんが演じていた。ご存知!今ではすっかり”黄門様”だが、貫禄ありすぎ!千葉定吉役だが、千葉周作でも良かったのでは?と思うくらいだ。あれ?千葉周作は出るんだっけ?娘の佐那と手合わせを命じられる龍馬だが、佐那の素早い竹刀さばきに完敗。この佐那は恐らく吹替えであろうが、ホントに見事な竹刀さばきであった。これまでの時代劇だと、一撃必殺で描かれる事が多いが、竹刀の連続攻撃は実に見事であった。この演出も良い!

④土佐もしっかり描きます

土佐の岩崎弥太郎、武市半平太の様子もしっかり描かれた。対照的な状況に置かれた2人だが、弥太郎の辛口は止まらない。でも、『龍馬に嫉妬している』と、その胸の内をグサリと刺された半平太であった。縁談を断った加尾も弥太郎に近づいてくるが、加尾を巡って、さらに龍馬との確執が膨らむ事になる。土佐の動きも同時に描いていたのは好感!

⑤龍馬の一通目の手紙

北辰一刀流の奥深さを思い知った龍馬は、剣術修行に身を入れ、腕を上げていく。土佐に届いた手紙が紹介されていたが、これがこの大河で紹介される最初の手紙になる。姉の乙女へ宛てた手紙などが、今後も多数紹介されるであろうが、これは事実なだけに、このスタンスはしっかり守って欲しいものだ。

⑥これは反則

稽古が終わって、裸になって水を浴びる龍馬。当然、裸だったが、そこには福山の肉体美が・・・。凄い体だ!相当、ジムに通うなどしなければこんな体は作れまい。当然、福山だから鍛えているだろう?とは思ったが、まさかこんなに凄いとは?でも、これはドラマの狙いであろう。これだけで、女性はご飯が食べられるのでは?

⑦福山だから・・・

龍馬が佐那に、女性らしい部分はないのか?と聞いていたが、佐那は無表情で否定!しかし、千葉定吉の娘によく言うわ~と思ったのは筆者だけではないはず。でも、ここでも龍馬のおせっかいが飛び出した。おせっかい大歓迎!このおせっかいだけは毎週なんらかのカタチで出して欲しいものだ。でも、福山が言うと、全然、相手に嫌な印象を与えない。我々の生活の中で言ったら、『大きなお世話!』と言われて、以来、口をきいてくれないだろう(笑)。

⑧龍馬と佐那の今後の関係は?

千葉定吉が、佐那に『仇なら坂本を斬れるか?』と、ヘンな問いかけを・・・。佐那は『斬れます』と答えるが、定吉はそれを否定。女性だから限界があるという事だ。龍馬に試合を挑むが、そこでまた”女”という問題が・・・。龍馬にも、戦のための”剣”と、バッサリ切られる佐那だが、『私は弱くない。あなたが強すぎるのです』と言う佐那。龍馬と佐那の今後の関係が気になる。

⑨桂小五郎と出会ってしまった!

龍馬と桂小五郎が会うシーンがあったが、これは、ありえねー話では?この時、桂が江戸にいたのかは分からないが、まぁ、いいか・・・。この2人は今後、何かと関わりを持つが、それだけに出会いはドラマチックでいいのかも。

⑩怪獣が来た?

黒船が来襲してきたところでドラマは終わっていたが、まるで怪獣でも現れたのか?というくらい大騒ぎだった。でも、当時はそんな状態だったと思う。鎖国の日本に外国人・・・。侵略される!という噂もいっぱい出ていただろう。そういう意味では非常にダイナミックな演出であった。うん、いい。

【来週の展望】

今大河は音をうまく使っているのはもちろん、映像も固定カメラではなく、ある程度動きのあるカメラを使っているのが良い。映像の撮り方が少し映画風になっている気がする。筆者は、思い切って手持ちカメラでもいいのでは?という気もするが・・・。黒船来襲!の続きが楽しみだ。
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【時代劇局長のズバリ感想文】

3回目。1回、2回とロケが非常に多かった気がするが、これは今までの大河でも比較的多いスタイルだ。それが気合の表れであると思うが、ロケは正直、お金がかかる。最終話までロケだけでいくとは思えないが、3回目あたりからそろそろスタジオ撮影が増えてくるかな?おっと、余計な心配をしてしまったが、でも、ロケ映像はやっぱり良い。

①龍馬、弥太郎の江戸行きの話

藩からの許しが出て、龍馬の江戸行きが決まった・・・というナレーションからスタート。それにしても、この時代は藩の許可がないと江戸に行けない時代。改めて思うが、凄い時代だったのだと思う。だって、今の時代に置き換えたら、県知事に申請しないと東京に行けないという事なのだから・・・。周りの激励も受け、あとは行くのを待つばかりとなった龍馬。そこへ岩崎弥太郎も行く事が説明されていた。さぁ、龍馬と弥太郎の江戸行きについての第3回がスタートした。

②龍馬の愛情

龍馬は、江戸に発つ際、幼馴染の加尾に会った。そして、江戸行きを報告、そして、縁談の話を聴きつつ、『お前が好き。けんど、妹のように思っちょるだけ・・・』と回答した。それに対して、『良い縁談をありがとう』とお礼を言っていた事を伝えた。しかし、本当は龍馬の無事を願っていたのである。ん~!可哀想。でも、それが精一杯の龍馬の愛情であった。

③半平太の名言

江戸に行くにあたって、父からの戒めが・・・。凄い!これも凄い時代だ。現代でもないわけではないが、紙にしたためるほどではない。まさにこの時は、坂本家をしょってたっての江戸行きである。江戸行きは、江戸経験のある溝淵と共に土佐を後にした。それにしても、武市半平太も本音は江戸に行きたかった。しかし、『親を大事に出来んもんは侍ではない』。まさに名言である。

④見事な弥太郎

岩崎弥太郎が江戸に向かっている龍馬の前に現れ、同行を申し出た。金がない!昔からの付き合いで!など、心ない事をズケズケと・・・。こういう男でないと、立身出世は無理なのか?でも、こんな事は絶対にしない!と筆者は心に決めた。というか、心に決めるほどのレベルではない。ん~。でも、逆に考えれば、弥太郎よ、見事!である。それにしても龍馬は、やっぱりお人よしだ。

⑤時代が人を作る

加尾は龍馬を忘れる事が出来ず、兄の勧める縁談を断ってしまった。今後の加尾は?ちょっと気になる・・・。さて、弥太郎が『岩崎のせがれでは?』と言いがかりをつけられるが、龍馬が救う。またも龍馬に貸しを作った弥太郎だが、そんな事は全く気にせず・・・。そんな中で、『あんな事で刀を使うとは未熟者』と戒める龍馬。そして、反対していた弥太郎の江戸行きを『一緒に行こう』と言う龍馬。おいおい、どこまでお人よしだ。でも、これが龍馬の魅力。自分を犠牲にして人を助ける・・・という精神を、この現代でどれだけの人が持っているだろうか?でも、これは時代のせいである。だから、決して責められない事であるのも事実。

⑥弥太郎、江戸に行けず・・・

瀬戸内の港に到着した際、弥太郎の手形が偽造だとばれてしまった。言い逃れをするのか?と思ったら、龍馬を罵倒。結果的に、自分だけ道を失ってしまう事になるが、果たして弥太郎の意図は?溝渕が言った通り、巻き込むまいとしたのであろうか?。崖から龍馬を見送るシーンがあったが、あれはどう考えても無理な行為であろう。まぁ、ドラマなのでいいが・・・。今回も冒頭と最後が結びついていた。非常に丁寧な脚本であると言える。この調子で頑張って欲しい。

【来週の展望】

まだ見慣れないせいか、福山龍馬が軽く感じられる。きっとそれは、これまで見た龍馬が終始感情の入った龍馬だったからだろう。おっと、軽く・・・と否定的な事を書いてしまったが、”さわやかすぎる”というのが正解か?うん、そうだ。さわやかなのだ。でも、これが新しい龍馬なのだ。そう理解して見る事にしよう。さて来週は、龍馬が無事に江戸に到着。そして、里見浩太朗、貫地谷 しほりも登場する。一方の土佐で弥太郎は?楽しみだ。
【時代劇局長のズバリ感想文】

第2回の放送である。実は大河のようなロングランのドラマは2回目が非常に大事なのである。思えば、筆者が酷評した『武蔵-MUSASHI-』は第1回は面白かった。しかし、2話目で早くもズッコケ、その後も全く面白くなかった。2回目は今後の方向性を決める大事な回である。では、そんな重要な2回目の感想にいきましょう!

①冒頭が大事!

冒頭はどんな風に始まるか?これが2回目の大きなカギである。大河ドラマの本編の前に、解説やあらすじが入るのは珍しくないが、ここの出来がドラマの行方を左右するのは間違いない事実で、冒頭が面白ければ本編も面白い!というのが、長年大河を見続けてきた筆者なりの回答である。

②いきなりこれか?

冒頭からいきなり、龍馬が『江戸に行きたい』と訴えるとこからスタートした。これには意外であった。プロローグもなく、物語の肝をここに持ってくるかぁ~と突っ込みを入れてしまったが、もしかして、今日描く重要な部分を冒頭に持ってくる作戦か?と思って、タイトルバック終わりの本編に注目した。

③冒頭の意味

しかし・・・物語は冒頭から続いていたようである。おいおい!と、またもや突っ込みを入れつつ、『まてよ?』と、いろいろ考えた。出た結論は、今話で語られるメインの内容をいきなり冒頭に持てくる事で、物語の全体像が把握出来るという効果がある事。また、話に入っていきやすい事が挙げられる。なので、ここは一概に評価するのはやめよう。これが吉と出るか凶と出るかは今後のドラマ次第なのだから・・・

④当時の江戸の存在とは?

武市半平太、岩崎弥太郎も江戸行きを夢見ていた。当時の人は江戸をどんな存在に思っていただろう。現代で言うと宇宙のような存在?そこまで遠いものではないと思うが、当時の交通事情を考えると、行けるけど現実的に行けないところ・・・という存在だったのでは?思えば、『独眼流政宗』で、政宗が海を見て間隙するシーンがあったが、あれは新鮮だった。当時と今とでは感覚が全く違うという事が分かる。なので、江戸は夢を実現させる事が出来る、まさに”夢の楽園”だったのかもしれない。

⑤プライドという概念

堤防工事を任された龍馬だが、二つの農民の喧嘩で頓挫。酒を飲ませ仲良くさせようとしたり、”本職の?”歌まで披露するが失敗に終わる。下士が百姓にバカにされるという屈辱も味わった。でも、そんな屈辱感は龍馬には全くなかっただろう。プライドはないのでは?と思うが、筆者は龍馬自身にプライドそのものの概念がなかったのではないか?と思う。

⑥大事なシーンなのに・・・

龍馬に恋をしている加尾が龍馬と会っている場面を目撃し、弥太郎は不快感を露にする。一方、加尾は縁談の話を打ち明け、子供の頃から龍馬の事をずっと好きだった事を打ち明けた。農民との関係も含め、『わしは人の気持ちが分かっちょらん』と落ち込むが、雨の中、泥まみれになってひとり堤防を築こうとするのであった。そんな龍馬の姿勢に心動かされた農民は堤防工事に戻り、工事は無事に期限までに終了するのである。ん~!イマイチ、農民達の龍馬を見る目がしっかり描かれていなかったように思える。せっかくの良いシーンなのだから、もう少ししつこく描いても良かったのでは?でも、龍馬は例え百姓であっても差別しないという、人は皆平等で、誰に対しても同じ態度をとる姿勢はしっかり描かれて良かった。

⑦こうきたか?!

なるほど!と思ったのが、堤防工事の経験を元に、『江戸に行きたい』と再度、父に申し出た事だ。”広い世の中を見たい”という理由に難色を示す父だが、『わしを納得させる理由を見つけよ』と、とある書状を差し出した。その書状とは?千葉道場への紹介状であった。千葉道場の猛稽古に耐えられるなら・・・という条件を出した事で、江戸行きが決まった。えっ?親が用意?と思ったが、そこは『武士に二言はないな?』と確認するところでチャラ。こうして龍馬のさらなるチャレンジが始まった。それにしても、良いオヤジだなぁ~。龍馬の堤防工事を評価してのものだが、ひとつの課題をクリア出来た事で、父が認可する”坂本家の免許皆伝!”といったところか?

【来週の展望】

最初の『江戸に行きたい』という話が、最後の最後で身を結ぶとは!なかなかではないか?毎回そう簡単にはいかないと思うが、3回目はどうなるかな?期待だ。
第1回 『上士と下士』(2010年 1月 3日放送)

【時代劇局長のズバリ感想文】

いよいよ2010年の大河ドラマ『龍馬伝』が始まった。これまで、数多くのドラマで”坂本龍馬”が描かれたが、今回、注目なのは、龍馬を人気俳優の福山雅治が演じる事。これだけ長期に彼がドラマに出る事はこれまでなかっただろう。1年演じる事で、どんな龍馬を作り上げてくれるか楽しみだ。そして、物語は完全オリジナルストーリーである事も注目だ。さぁ、何はともあれ、詳しく見ていこうっ!

①冒頭のシーン

1回目という事で、筆者的にどんな風に始まるか?かなり注目であった。いきなり、幕末ではなく、明治時代のシーンに驚いたが、岩崎弥太郎が坂本龍馬を振り返る!という設定でドラマが描かれるようだ。話によると、龍馬と岩崎は一切接点がなかったという話があるが、それはまぁ、いいでしょう。あくまでもドラマなのだから・・・。でも、『この物語はこういう視点で描くぞ!』という宣言のように感じられた冒頭シーンで良かった。それに、岩崎は『大嫌いだ』と言っていたが、そこが今ドラマの肝になるのだという事が分かった。

②タイトルバック

タイトルバックは、これまでの大河にはない斬新なものだった。めまぐるしく変わる映像、そして、テーマはこれまでの”いかにもブラス”的なアレンジでなかったのも新鮮。1回目なので、まだ口ずさめないが、これから徐々に口笛でも吹くようになるかな?

③当たり前の時代

天物語は、天保14年(1843年)から描かれた。もちろん、世は江戸時代である。上士と下士という身分制度を非常に分かりやすく紹介するところから始まっていたが、今、考えるだけで恐ろしい世の中だ。明治維新がなければ日本はどうなっていたか?それを想像するだけで恐くなる。でも、これが当たり前だったんだよなぁ~。

④幼少の頃のエピソード

龍馬は、いきなり福山雅治ではなく、子役の登場から。これは、岩崎弥太郎との出会い、そして、気が弱かった・・・という龍馬の隠れたエピソードを紹介するためのもの。でも、まさか気が弱かったとは!また、天然パーマであったとされる龍馬だが、あんなにチリチリではなかったのでは?でも、龍馬の家族構成もこの時点で知る事が出来て、すっとドラマに入りやすい展開になっていて良かった。

⑤福山雅治登場!

物語は、嘉永5年(1852年)へ。早くも福山雅治演じる龍馬が登場した。幼少時は”気が弱い龍馬”との事だったが、福山龍馬から全く気の弱さをうかがい知る事は出来なかった。では、気の弱い部分がなぜ描かれたのか?それは、気の弱かった龍馬が、あれからたくましく成長した!という事を伝えるためか?でも、この辺りは明確でなかったような気がする。

⑥幼少の龍馬が見られただけトク?

福山龍馬は、”男前の龍馬”である。これまで良い男が比較的演じてきたが、歴代の中での一番といっていいほど良い男が福山龍馬ではないだろうか。岡田以蔵、武市半平太なども登場!1話目からしっかりとしたキャストで描かれるのは嬉しい事。筆者の同僚は、『幼少の頃の龍馬が可愛く、1話途中でいなくなってしまったのは残念』と言っていたが、正直、幼少の頃の話はあまり描く内容がない。むしろ、幼少の龍馬が見られただけでも得した気分なのでは?

⑦やっぱ、おせっかい

武市半平太が切腹しようとしたところを止めた龍馬。そのやりとりから、”おせっかい龍馬”は、今ドラマでも描かれる。勘違いしないで欲しい。おせっかい龍馬とは大褒めの言葉だ。やがて自分を犠牲にして人を助けるシーンも出てくると思うが、この”おせっかい”が時代を動かしたのであろう。ただし、もう一言言わせてもらうと、筆者の周りに”おせっかい”を売りに人に近づき、”あなたの笑顔が見たい”と言っていたバカなオヤジがいたが、龍馬のおせっかいは、そんな”程度の低いおせっかい”ではない事を言っておく。

⑧早くも大物の片鱗?

岩崎弥太郎がやたらと龍馬を敵対視。それは幼少の頃から変わっていないが、そんな立場にありながらも弥太郎をかばう龍馬。上士に頭まで下げて許しを請うてまで、なぜ?と思ったが、それは全て龍馬の無礼によって母の幸を死なせてしまった事による。正面から対抗しても無理!と悟ったのだ。『上士と喧嘩しても変わらん。憎しみからは何も生まれん』と言う龍馬だが、この頃すでに世の中を冷静に見ていたのは凄い事。

⑨面白かった?

筆者の周りにいる第1回放送を見た人は、100%『面白かった!』と感想を述べていた。1回目はこれまで描かなかった龍馬を描いていたので、その新鮮さから、確かに面白かったかもしれない。しかし、まだまだ感想を言うのはこれから。今大河はオリジナルストーリーで、これから、『なに?』と思うシーンもたくさん出てくるだろうから・・・。

【来週の展望】

引き続き、福山龍馬に期待!
【時代劇局長のズバリ感想文】

11月に入り、大河ドラマ『天地人』もカウントダウンに入った。今回を入れて残り4回。しっかり楽しみたいと思う。それでは終盤の第44回の感想文にいきましょう。

①取扱注意

冒頭の言葉は『取扱注意』。上杉を守るための策として、直江家に本多正信の次男を婿養子に迎えた兼続。大谷吉継、宇喜多秀家、福島正則と主君を変え、関ヶ原では西軍についた得体の知れぬ男・・・と解説があったが、まさにその通り。さぁ、そんな男が米沢でどんな行動を取るのか見ものだ。

②単なる縁組ではなかった?

慶長9年(1604年)、本多政重が直江家に婿入りして名を勝吉と改めた。”勝”の字は上杉景勝の”勝”だ。兼続の長女於松の女婿で、実子がなかった上杉景勝の養女とし、勝吉との間にできた男子に、上杉家を継がそうという考えもあったらしい。その企みは景勝に嫡子が誕生した事で消えるが、縁組というのは単なる縁組にあらず、いろんな思惑があってのものなんだという事を感じさせた。

③またまた綺麗な話にするのでは?

兼続の娘・お梅が14歳で亡くなり、続いてお松も婿を迎えて1年足らずで病没しまった。自分よりも先に子を亡くした兼続とお船夫婦はさぞ哀しい思いをしたに違いない。兼続は、そんな勝吉に対して上杉の内情を包み隠さず明かし、上杉の鉄砲づくりまで見せた。驚く勝吉に兼続は、『これからもここで暮らすように』と話す。後に弟の大国実頼の娘阿虎を養女にして政重にとらせるが、この結婚を機に姓を本多姓に戻したという記録がある。その後、米沢を出奔。その辺りをどう描くか注目だが、今週の放送で『跡継ぎは竹松に譲りたい』と申し出るなど、きっと竹松に気を使って出奔するという綺麗な話にするのものと思われる。筆者は、上杉での役割を終えた事での出奔と見ているが・・・。

④兼続の思惑は?

鉄砲の製造兼続は勝吉に鉄砲づくりの現場を見せるが、鉄砲づくりの解説がなかった。また、将軍職が家康から秀忠に譲られた事で、『天下は動く』と挑発した政宗に対しても『民の暮らしこそ大事』と答えるに留まった。この辺りはもう少し視聴者に分かる解説をしても良かったのでは?原作では、幕府に対して内密に進められた鉄砲製造は、勝吉を通じて情報が外に漏れる事を兼続は最初から計算していた・・・という記述がある。要は徳川幕府に恭順の意を示しながらも、他方では大規模な戦闘に備えていた武備恭順の思想であるが、この兼続の思惑が表現されていなかったのは残念だ。

⑤ここは是非!

猿尾堰が決壊した話があったが、ここは是非ご覧下さい。猿尾堰は松川(最上川)の水を分水し、灌漑や生活用水とした重要な堰で、現在でも米沢市東南地区の農業用水、融雪用水として活躍している。ここには『龍師火帝の碑』があり、兼続が洪水防止と干ばつ防止を願い建立したといわれている。直江石堤の上流、猿尾堰取水口のそばにあるので、直江石堤、武家屋敷とセットで見てみては?とても穏やかな場所にあり、綺麗に整備されているので当時の面影は感じないかもしれませんが、貴重な場所だと思います。

⑥これって本当の話?

猿尾堰の決壊に際し、兼続は米沢生まれの政宗に治水について相談。治水に詳しい者を送ってもらい、米沢を訪れた政宗に、『ここは一つの天下をなしている』と、兼続の街づくりを褒めた。このエピソードを初めて知ったが・・・政宗が力を貸していたというのは事実であろうか。筆者が調べた限りではそのような事実はなかった。う~ん、正直、ありえん!と思うのだが・・・。

【来週の展望】

予告に、”残り三回”という表記があったが、どんな最終回になるのか?今の状態では全く予想がつかない。ここ数回の話で、『兼続の愛と義』が明確に表現されていない気がするが、ただただ期待するのみだ。

【時代劇局長のズバリ感想文】


今話のタイトルは『実頼追放』。えっ?この話で1話描いてしまうの?と思ったが、兼続を語る上では欠かせない弟の存在。餞の回と言ってもいいのかもしれない。


①☆


冒頭の言葉は、”言葉”ではなく、”☆”という記号からスタートした。”兼続”と名付けられた星があり、その名付け親は大国実頼の子孫であるとの事だった。子孫までもが登場したが、秀吉に恩義を感じ、徳川に近づく兼続を許せなかった実頼。そこで対立が生まれてしまった訳だ。非常にコンパクトで分かりやすかったが、☆の解説がイマイチ分からなかったかな?


②出羽米沢藩第2代藩主誕生!


慶長9年(1604年)、景勝の側室が男子出産後に亡くなった。長子の生母は公家の名門・西園寺家の一門である四辻家の娘。のちの定勝を生んで100日余り後に亡くなったため、定勝はお船が育てたと言われている。出羽米沢藩第2代藩主である。世継ぎが生まれてホッと一安心の景勝であった。


③いいぞ、小泉孝太郎


実頼が、兼続の長女・お松と本多正信の次男・政重との婚礼を妨害した。婚儀を勝手に断ってしまったのだ。泉沢の言葉に全く聞き耳を持たなかった実頼の目は完全にイッていた。何をするか分からない危ない目だった。演じたのはご存知!小泉孝太郎さん。小泉元総理の長男で、俳優になりたての頃はいろいろ言われたが、演技派の俳優に着実に成長している事をうかがわせた。


④リアリティあったぞ


この妨害行為は史実にはない架空の物語であろう。しかし、実にリアリティある設定であった。これで上杉家は信頼を失い、謀反の疑いをかけられる事になった。そして、もはや実頼の首を差し出すしかない危機に追い込まれた。兼続は正信に謝罪し覚悟を述べて危機から逃れるが、兼続も肝が冷えたであろう。家康はこのような手法で多くの大名をつぶしてきたんだろうなぁ~と思わせるエピソードだった。


⑤餞の物語?


兼続は実頼を高野山追放した。伝えられている話では、政重を迎えるために上洛した使者を殺害して高野山に逃れた・・・となっている。追放か?勝手に逃れたのか?真実は分からない。実頼は兼続の死後、密かに米沢に戻ったと伝えられている。という事は、今話で、兼続と実頼は永遠の別れをした事になる。相変わらず、綺麗な終わり方をしていたが、これは”実頼が逃れた”という設定にすると、もう兼続と実頼の話を描きようがないという事からか?確執が生まれた中で、こんな兄弟愛があったとは考えにくいが、実頼最後の登場に兼続が自ら花を贈ったという格好になった。


⑥やっぱり政治手腕の話をもっと!


出た!兼続の政治手腕の話。開墾地で採れた野菜に、希望の光を感じる・・・という短いエピソードであったが、出来れば石堤&農地開墾の話を1話でじっくりと描いて欲しかった。あんな短い内容では、兼続が米沢で果たした功績が伝わらない!と思ったのは私だけであろうか。でも、幼い兄弟がじゃれあう姿に、幼い与七の姿を重ねた兼続のシーンは良かった。一抹の寂しさがとても良く伝わった気がする。


【来週の展望】


残り5話かな?とうとうカウントダウンが始まった感がある。寂しいなぁ~。

【時代劇局長のズバリ感想文】

今回のタイトルは『将軍誕生』。これは征夷大将軍の徳川家康を指している。米沢に移封された上杉だが、今後は家康とどうからむのか?注目の回と位置づけるが、内容はいかに?

①一度はこう言いました

冒頭の言葉は、『一度はこう言いました』。秀頼に忠誠を尽くすと言いながら、主君を丸裸にして天下を狙おうとする家康の事を言っていた。この時57歳。現代ではリタイアする年だが、この年にして天下を狙うとは!家康は、相当元気だったという事だ。筆者は、正直、家康を尊敬する気にはならない。

②菊姫を”良い子”に描いた大河

跡継ぎが出来ない景勝に仙桃院から側室の話があった。『養子という手もある』と答える景勝だが、『謙信公の二の舞になるのか?』という仙桃院の言葉は景勝の胸に突き刺さったのでは?こうして景勝は側室を迎える事になる。菊姫はその後、子を産む事なく亡くなってしまうが、この時に側室を迎えていなければ上杉家はどうなっていたか?側室は正解であった。しかし、菊姫が側室を持つように薦めるのは原作とは違う設定だった。原作では側室に子が出来て嫉妬に狂う・・・という表記がある。ドラマゆえに、菊姫を”良い子”に描いたという訳だ。

③堤の話をもっと!

堤の話が引き続き出てきたが、出演者の会話だけなので、正直、どれほど深刻なのかが分からない内容になっていた。申し訳ないが、これでは説得力がない。セットでもいいので、ある程度具体的に描いた方が良かったのでは?

④跡継ぎ問題

竹松が病に倒れた。菊姫の配慮でお船は米沢に帰るが、竹松はもう今にでも死ぬかのような状態になっていた。生まれつき病弱で、大坂の陣には病を押して参陣。その翌年の元和元年(1615)に没した竹松。享年18歳であった。後に直江家を継ぐ本多政重は直江家を離れ、結局、直江家は断絶する事になる。この世における”跡継ぎ”という問題は大変なものだったのだと改めて認識した。

⑤兄弟の仲違い

家康は征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開いた。景勝と兼続は家康の求めに応じて謁見することを決めるが、兼続の弟・大国実頼は反対。兼続は、今は生き残ることが上杉の義であると諭すが、実頼の反発は止められなかった。兄弟であれ、ひとつの出来事がきっかけで仲違いするとは!兼続ともあろう人が!残念でならない。

⑥米沢での政治手腕を見たい

江戸では、兼続が家康に謁見。景勝がいないことを責める家康に、兼続は親子や夫婦がお互いを思いやる心なくして天下を治めることはできないと返した。う~ん、確かに”義”を大事にしている兼続だが、米沢三十万石に移封された立場にありながらここまで強く言えるものなのか。正直、あまりここは兼続の”義”、家康への対抗心を描かなくても良いのでは?むしろ筆者は、兼続の米沢での政治手腕を知りたい。

【来週の展望】

今週のタイトルは、『将軍誕生』であったが、それほどインパクトのあるタイトルではなかった気がする。そして来週は、『実頼追放』。これも、タイトルにするほどしっかり描くのならいいが、タイトルにするほどなのか?と思った。う~ん、米沢での政治話が少ないのが残念。あくまでも対家康になっていて、筆者としては不満足である。
【時代劇局長のズバリ感想文】

今回を入れて残り7話。は、はやい!今年は異常に早い!それもそのはず。『坂の上の雲』を同じ時間に放送するため、11月末で終了とする異例の事態となったのだ。う~ん、あと数話余裕があればもっと詳しく描けた所があったのでは?まぁ、そんな事を言っても仕方がない。今週の感想文にいきましょう。

①敗戦から立ち上がる

冒頭の言葉は『敗戦から立ち上がる』。関ヶ原で西軍に付いた武将は次々と処分され、上杉も会津百二十万石から米沢三十万石へと移された。領土は減っても家臣は手放さない上杉。考えられない事だが、ここからが兼続の腕の見せ所である。米沢では、戦略では政治手腕が発揮される。

②米沢はいいところです

米沢入りした上杉。『ここが米沢か。なかなか良いところじゃ』とあったが、米沢に10年住んだ筆者から言わせると、まさしくその通り!しかし、筆者が住んだ時代と上杉が米沢入りした時の時代背景は全く違うわけで・・・。あの米沢の街は兼続が作った事を考えると感慨深いものがある。

③惣右エ門が若すぎる!

米沢の街がCGで描かれていたが、いくらなんでも綺麗過ぎるのでは?そんな事を言っても仕方ないが、綺麗すぎるのも不自然な気がする。米沢城は現在、上杉神社となっているが、是非、訪れて欲しい場所だ。兼続が不在の間は、兼続の父・惣右エ門が守っていたが、惣右エ門の見た目が若すぎるのでは?

④上杉家廟所を是非!

米沢移封と同時に、上杉謙信の遺骸も越後春日山城から移された。家臣を勇気づけようとする景勝の配慮との事だが、越後に入った堀秀治が『頼むから引き取って欲しい』と要請したという話もある。でも、遺骸があるのとないのとでは志気が全然違う。上杉謙信祠堂跡『御堂』に置かれ、のちに上杉家廟所に移されるが、廟所も是非訪ねて下さい。謙信公が眠っているのを想像するだけでキンチョウします!

⑤直江石堤

米沢に入った最初の回なのに、『松川に石堤!』と、兼続の政治的な行動が目立ったが、これは直江石堤の事。当時の米沢は、大雨が降れば城下が水に浸かり、大変な目にあった。そこで兼続は、町を洪水から守ろうと石を積み上げ2本の頑丈な堤防を造ろうとしたのである。松川を支える堤防は谷地河原堤防という名前だが、直江兼続が築いたので、直江石堤と言われている。ここは上杉神社からかなり遠いが、ここへも是非訪れて下さい。

⑥鯉の甘煮を是非!

農地の開墾という発言もあった。直江兼続は街づくりばかりでなく農地の整備ににも力を注いだ。うこぎ、里芋、根菜類など様々な野菜の栽培を推奨した。鯉もどんどん育て、鯉の甘煮は米沢の名物になっている。これも美味!日本酒に合います。米沢に行かれた際には必ず買って下さい。

⑦加藤清史郎くんの存在が大きい

今日は、惣右エ門と竹松が中心の回となった。家督の話をきっかけに、惣右エ門と竹松、兼続と竹松などの組み合わせで描かれたが、兼続の幼少の頃を竹松演じる加藤清史郎くんが演じているので、ちょっと違和感・・・。子役の再登場は珍しくないが、これも清史郎くんの存在感が大きすぎるからであろう。

⑧惣右衛門をもっと出して欲しかった

惣右衛門が息を引き取った。兼続の父だからか?じっくり描いていたが、欲を言えば惣右エ門をもっと出して欲しかった。火坂雅志先生の『天地人』では、度々、惣右エ門が兼続をサポートするシーンが描かれる。その割合に比べたらちょっと少なかったかな?

⑨外のシーンはないの?

やはりホームドラマなのか?屋敷の外に出てのシーンがほとんどなかった。開墾の際は領民と土を一緒に舐めたというエピソードが残る兼続だが、そんなシーンさえも出てこないような・・・。予算の都合があるのかもしれないが、むしろ米沢に移ってからは外のシーンが重要!出来るだけ外でのシーンを描いて欲しいものだ。

【来週の展望】

来週は、家康が将軍になるらしい。今後は兼続の米沢での街づくりが描かれるが、天下の動きも同時に描くと、どうしても家康を描かざるを得ないのか。大坂の陣を挟んで兼続がどう描かれるのか?注目だが、やはりホームドラマになりそうである。