山岡荘八歴史小説・徳川家康 第3巻 葦かびの巻 天下統一への道まであと22!
山岡荘八歴史小説・徳川家康 第3巻 葦かびの巻 天下統一への道まであと22!
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★山岡荘八歴史小説・徳川家康 第1巻 出生乱離の巻 天下統一への道まであと25!
★山岡荘八歴史小説・徳川家康 第2巻 獅子の座の巻 天下統一への道まであと24!
★山岡荘八歴史小説・徳川家康 第3巻 朝露の巻 天下統一まであと!23巻!
第3巻の感想レビューの後から約一週間ほどたちましたが、もうすぐ5巻の方もよみ終わるところまできました山岡荘八・徳川家康。
第4巻でも桶狭間の戦いののち、敗戦にまぎれて岡崎に帰城した元康・・・。
妻の瀬名姫ともやっと生活が出来るようになったと思ったら・・・
なんと!瀬名姫はかなりの嫉妬深い女だったんですね・・・。
国、民のことを思う元康に対して、瀬名は自分だけが幸せになれて場いいという心の狭さが二人を引き裂く運命へと導き始めたようです。
これを読んでいますと、瀬名姫はほんまに嫉妬深い女で、ドSな性格なのか?家康の側女にい対してもかなしひどい仕打ちをしていたという描写になっていますね。
続く信長パートでは濃姫と家康との同盟の話を・・・。
家康の妻、瀬名姫と違い、山岡荘八の小説では信長と濃姫の夫婦の関係が非常に面白く描かれています。
濃姫が信長に助言していると・・・まるで濃姫が信長の軍師かのような口ぶりがあり「濃、お前、いつからわしの軍師になった」見たいな会話がくりかえされるので、結構この夫婦、仲が良いのではと思ってしまうわけでありますね。
そして、家康と同盟を結ぶために家康のところに送り使者をだれにするか・・・信長を濃姫が相談するなど・・・
信長の方から家康を家臣にするというのではなく、長女の徳姫を家康の長男、竹千代に嫁がせて同盟という。
山岡荘八の信長バージョンなどでは詳細が描かれていなかった三河一向一揆のことが第4巻ではかなり重要な箇所を受け止めました。
若気の至り・・・力で一揆をねじ伏せようとする家康に対して、母の於大の方は家康に何年かかろうが家臣たちに説いて説いて説きぬく決心が大事だと家康に進言したのが大きかったようですね。
母上のおかげで、悪い因を積まないで、いい因を積んだと思われる家康。
山岡荘八氏も小説の中ではいろいろと哲学を取り入れているようにうかがえますが、於大の方もまた自分を息子にたいしても目指すものはなにかということを説いて、結果的には家康を救ったということになりましょうか・・・。
この一揆で経験した家康。
決して人には弱みを見せてはならぬと決意!
とここまではよかったんですが・・・話が進めば進むほどに家康も瀬名姫・築山御前を避けるように、また築山御前が家康を怨むように・・・。
側女もいろいろ登場してくる家康。そうなればなるほどに家康と築山の関係が悪化・・・。
そりゃもう、奥の女の争いがある意味で面白い徳川家康でもあります。
こうみますと、築山御前と濃姫を比べると、全くといってほどに対照的な女の立場が描かれているのが面白いですね。
今のところ、やっぱり信長や藤吉郎の方が武将的には好きやと思ってしまいますが・・・この先は・・・また違った印象を受ける家康なんでしょうね。
武将同士の対立や合戦も面白いですが、奥の女同士のバトルも面白い!
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次の第5巻では武田信玄との戦い!
山岡荘八氏の小説では信玄は狙撃されたという説!?