9月24日午前6時半ごろ、パトゥムターニー県ラムルークガー郡警察署に日本人女性(28)の暴行被害を知らせる通報があった。

23日昼ごろ、観光のためドンムアン空港に到着した同女性は空港前でタクシーを拾い、バンコク都内カオサン通りのゲストハウスに行ったが、満室だったため同タクシーの運転手の勧めで都内スティサン界隈のホテルにチェックインした。

英語で親しく話してくれる運転手に気を良くした被害者の女性は、レストランで一緒に食事しビールを飲んだ。その後、運転手に「ホテルまで送る。でも空港に客を迎えに行くので、服を着替えるため一旦家に戻りたい」と言われ、運転手の自宅に行った。そこで女性は寝室に連れ込まれ乱暴されそうになり抵抗したところ、運転手に何度も激しく殴られ、かばんのひもで首を絞められ「抵抗したら殺す」と脅され、おとなしく従う意向を示した。運転手が返り血を洗うため浴室に入った隙に家の裏口から塀を乗り越えて逃走を図り、約5キロ離れた寺に駆け込み助けを求めたという。

警察は、被害者の女性の証言を元に犯人の家を突き止めたが、犯人のダムロンチャイ・ヌイチュイ容疑者(30)の姿は見当たらず、全力を挙げて行方を追っている。

被害者の女性は顔面などをひどく殴られており、都内の病院で手当てを受けている。