でも、CLとW杯ばかりがサッカーなわけではない。コパ・リベルタドーレスだってやってるじゃん(見てないけど)。別にオレまでがメディアに乗せられてCL見なくてもいいのだ。
そんなわけで、今さら先週末の関東大学リーグの試合を振り返ることにした。
06年5月12日 関東大学1部前期第9節
駒澤大 1-0 順天堂大@夢の島
金曜日の午後、会社サボって向かった先は夢の島。
競技場入口には、順天堂のバスが駐まっていた。リアに“Contributed by”として、寄贈者の名前がペインティングされている。
![060512s1](https://stat.ameba.jp/user_images/50/4e/10006590021_s.jpg?caw=800)
Hiroshi Nanamiなんかと混ざって、右下にY.Aobaを発見。
さて、このカードなんだけど、昨年度のインカレ決勝と同一である。あの時は川淵三郎にまで酷評される蹴り合いのつまんない試合で(ちょうど野洲フィーバーが起こってたころだったし)、駒澤が勝った。まあ、タイトルがかかると慎重にならざるをえないだろうけど、今回は少しはましな試合になってくれるだろう。
駒澤↑
10原 9巻
14竹内
18東平 15田谷
4菊地
13塚本 5廣井 2阿部 3筑城
21山内
と、少しは期待していたのだが、ひどいな、駒澤のサッカーは。ただ蹴るだけなのだ。前線にはかの巻誠一郎の弟・佑樹がいるのだが、別にそこに向けてフィードしているわけでもなく、本当にただ蹴るだけなのだ。
後日、デルリスタ共和国代表監督である味氏におもしろい話を聞いた。「駒澤と練習試合したことあるんですけど、アップのときからただ蹴ってるんですよ。」
戦術眼に定評のある味監督らしいコメントだ。もう駒澤の試合なんか見たくないけど、間違って行く時にはアップから注目したいと思う。
![060512s2](https://stat.ameba.jp/user_images/f1/1d/10006590023_s.jpg?caw=800)
さて、青葉幸洋を輩出したことで一躍有名になった順大だが、
↑ 8渡邉
36駒ヶ嶺 10佐藤 9福士
31関 6飯島
3小宮山 4村上 14島嵜 2森
1佐々木
の4-2-3-1というオサレなシステムである。システムがどうこうよりも、駒澤に比べればパスを繋いでゲームを作ろうという意図は感じられる。
しばらく見ていると、おもしろい選手がいることがわかった。味方からのパスが渡ると、取りあえずドリブルかキープ。そのボール・コントロールが実に巧みで、相手DFが絶対に飛び込まない。2人で囲んでもまだキープしている。なんだろう、この10番は?と思ってパンフを見てみると、
佐藤健太郎 ★中盤を思い通りにしてしまう順大ファンタジスタ
と書いてある。やった、おもしろい子を見つけた。
名張西高出身の4年生。3年の時に関東選抜に選出されている。
正直、キックはあまりうまくない。でも、トリッキーなボールキープで時間と空間を創り出す能力は、相当にユニークなものを感じる。
試合自体は16分に塚本のFKで駒澤がリードしたため、決して面白い方向に転がるわけがなかった。前半20分まで見て、この忙しいのにサボってこんなとこに来たのは失敗だったと後悔させられた。Fマリ特別指定の小宮山はDFラインを構成するだけで精彩を欠いていた(終盤は攻撃的な位置に上がった)。
なので佐藤がいなかったら、最悪な記憶しか残らなかっただろうし、逆にこういうことがあるから、TVでロナウジーニョ見てるだけでは味わえないおもしろみがある。
順大は吉村監督も変わった感じだ。
![060512s3](https://stat.ameba.jp/user_images/aa/87/10006590029_s.jpg?caw=800)
ステンカラーコートにジーンズなんて監督は初めて見た。