ドイツサッカー史上、最低で最高の選手!? シュテファン・エッフェンベルク | いぬわしさんのブログ

ドイツサッカー史上、最低で最高の選手!? シュテファン・エッフェンベルク

日本でよく知られているドイツのサッカー選手と言えば、カーン、クローゼ、バラックなどだろう。

だが、日本ではあまり知られていないが、ドイツ人なら誰でも知っている、「ドイツサッカー史上、最低で最高の選手」がいる。いや、正確に言えば、いた。2004年に現役を引退した、”反逆児”シュテファン・エッフェンベルク である。

僕がドイツ人と話す時に、
「一番好きなサッカー選手はエッフェンベルク」(これはちょっとしたジョーク。一番好きなのは”小さな巨人”ヘスラー で、その次が、リトバルスキー ブッフヴァルト
と言うと、みんなゲラゲラ笑い出す。少しモラルがある人なら、
「アイツはダメ!アイツは人間として最低!」
と注意してくる。

エッフェ(ニックネーム)は、確かに素晴らしい選手だった。2001年に、ベッカム様のいたマンチェスター、ラウル、フィーゴなどのいたレアルを倒し、バイェルン をチャンピオンズ・リーグ王者に導いた立役者と言っても過言ではない。決勝では見事にPKを決めてみせた。
それ以前にも、ボルシア・メンヒェングラドバッハ、セリエAのフィオレンティーナなどで活躍し、「金髪の悪魔」と恐れられた。

こんな素晴らしい業績の彼が、なぜ「最悪の選手」とも言われているのかというと、ピッチ内外での「大問題児」だったからだ。


(中指事件)


1994年アメリカW杯の韓国戦で、エッフェは本来はMFなのに、この試合ではサイドバックをやらされた。エッフェのプレイは精彩を欠き、エッフェがボールを取られてドイツがピンチになることが多かった。
厳しいドイツのサポーターが黙っているハズがない。
[Effe, raus, Effe, raus!!]「エッフェ、交代しろ!!」
の怒声とヤジが、ドイツサポから容赦なく浴びせられた。
そんな味方のサポに対して、エッフェは高々と右手の中指を突き上げた。 フォクツ監督は当然ながら激怒し、エッフェを交代させた。そして、代表から外し、ドイツへ強制送還した。エッフェの方も黙っておらず、
「もう2度と代表ではプレイしない」
と反撃し、本当にそれ以降代表ではプレイしなかった。
これ以後、ドイツでは中指を立てることを、”エッフェをする”と言うようになった。(爆)

(戦友の妻強奪事件)

2002年の日韓W杯後、エッフェはバイェルンを去り、ボルフスブルクでプレーしていた。この頃、エッフェの家族はドイツではなく、アメリカのマイアミに住んでいた。恐らく、税金が安かったからだろう。
その頃、妻のマルティナがマイアミで浮気しているのを知り、激怒したエッフェはバイェルン時代共にプレーした戦友、シュトルンツの妻、クラウディアと関係を持ち始めた。マルティナの方も負けずにシュトルンツと関係を始めた、という噂もあった。もし本当だったら、”スワッピング”である。
こんな美味しいネタにドイツのマスコミが飛びつかないハズがない。たちまち、ドイツ全土がこのスキャンダルで大騒ぎになった。
「元ドイツ代表、元バイェルンの人気選手がスワッピング!!」
というような見出しが、スポーツ紙を連日賑わせた。

だが、最近の報道を見ると、結局、エッフェとクラウディアの仲はもう終わったようである。


ドイツ、いや、サッカーの伝統国には必ずといっていいほど、このような「悪役」の選手がいる。フランスのカントナ、イングランドのガスコインなどなど。
同じように長い歴史のある日本プロ野球界でいえば、”番長・清原”のようなものだろう。
日本サッカーに欠けているのは、このような悪役だと思う。釜本は確かにガラが悪かったが、悪役というほどではなかった。悪役がいれば、J・リーグ、日本代表はもっと面白くなると思う。
「オシム監督が○○と言ってるって?ケッ、そんなの知らねえよ。オレはオレ様のサッカーをやるだけだ。監督の指示なんてどうでもいい。気に入らないなら、代表辞めるぜ」
と、監督に徹底的に反抗するような選手がいてもいいと思う。

とにかく、今の日本のサッカーはまだつまらない!!!!!




写真上は、エッフェとクラウディア。

Effenberg Claudiaで検索すると、こういう写真がバシバシとヒットする。
写真下は、2002年には日本で一番有名なドイツのサッカー選手だった、オリ・カーンと新しい妻ベレーナ。
カーンは日本でのW杯の頃は最初の妻、ジモーネと固い絆で結ばれていたようだが、2人目の子供が生まれた頃から12才年下のベレーナとの不倫関係が始まり、2004年に離婚。2人の子供はジモーネが引き取り、新しい結婚生活が始まった。




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kahn