渋谷芸術祭を楽しむ | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・






東日本大震災後、電力が不足したために長い間節電が呼びかけられ、街の照明が普段よりずっと暗くなった。以前の輝きが繁栄の象徴だとすれば、現在視覚的に感じているものは、日本を取り巻く暗さを象徴しているのだろうか?そんなふうに考える人も少なくないだろう。渋谷は日本最大の文化発信都市であり、「光」は三年目を迎える渋谷芸術祭のテーマである。文化の復興が再起の象徴ならば、「光」というテーマは、日本だけでなく世界全体が文化の復興によって再び光芒を放つことを表している。光は人々に微笑みと喜びをもたらすことができる。芸術祭の期間に渋谷という大きなキャンバスには、抽象的な「光」がどのように表現されるのだろうか?

渋谷駅前広場のシンボルである東急電鉄の旧型車両「アオガエル」は、人々が駅を出て芸術祭へと向かう入口である。アオガエルの中には芸術祭のパンフレットや協力団体のちらしなどが置かれ、11月18日から20日までの10:00から18:00まで、イベントスポットやアーティストの映像が上映される。また、アオガエルではLIGHTING+AROMA
VITAというイベントが行われる。車内では紙素材の鮮やかな色彩のランプシェードのデコレーションと紙粘土で作られた光を放つオブジェとのコラボレーションが人々に新しい光の世界を展開して見せ、空間をイメージしたアロマの香りが嗅覚にも働きかける。このイベントの期間は11月19日から20日までで、時間は13:00から18:00までである。

渋谷区役所前広場では11月19日と20日の二日間、Biketoop 2011
Shibuyaというイベントが行われる。このイベントは、放置自転車を減少させ、小型の駐輪場を増やすことを社会に呼びかけることを目的としている。自転車は現代の都市生活に欠かせない交通手段だが、様々な目的のために設計された面白い自転車や特殊な自転車がここに展示される。11月19日のKAGEE+HIKARIアート体験というイベントでは影絵のパフォーマンスや光のもつ魅力を参加者自身が創世する事で体感できる参加型アート体験でき、日没と共に、光と影のコラボーレションを展開。会場にはカフェも設置され、休憩することができる。


11月20日にWIRED CAFE<>FIT内では、映画「ROADSIDE
2011」が上映され、映画に出演したミュージシャンによる演奏も行われる。ハチ公前広場に設置されるミラーボールとキャンドルの具体的な内容については現在検討中である。11月20日16時になると、どんな夢のような世界が現れるのだろうか?……今回の芸術祭によって、より多くの人々の心に希望の灯りがともりますように。













写真提供:渋谷芸術祭実行委員会

渋谷芸術祭公式サイト http://www.shibugei.jp/