天丼と親子丼 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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外国人の好きな日本のおいしいものと言えば、もちろん本場の日本料理ですね。日本料理というと外国人がすぐに連想するのは、寿司、刺身、てんぷらで、次に思い出すのはラーメン、蕎麦、串焼きなどです。カレーライスやオムライスや牛丼などの日本風洋食が好きな人もいます。私はあまり刺身が好きではないので、寿司には興味がありません。それから、熱い食べ物が好きなので、麺よりはご飯の方が好きです。それで、日本の天丼、親子丼、そしてうな丼が特に大好きなのです。それから、彩りがきれいなちらし寿司や、何度食べても飽きないすき焼きも好きです。

すき焼きとちらし寿司は、大勢で食べる必要がある家庭料理であり、うな丼は値段が高いため、外国人は普通一人では食べる機会が少ないです。私が日本でいちばんよく食べるのは、庶民の食べ物である親子丼と天丼です。天丼は、どんぶりにご飯をたっぷり入れて、大きくてパリパリした海老天を載せます。この料理では、海老天のほかにも野菜天やかき揚げ、魚のてんぷらなどを選ぶこともできます。簡単に言うと、ご飯にてんぷらを載せた食べ物です。日本のてんぷらは本当にとてもおいしくて、特に具の外を包むパリパリした衣の柔らかさがちょうどよくて、咬むといい音がします。口に入れてかんでいるとますますおいしくなり、食欲が増進します。まじめな店では、海老や海鮮類や衣を研究するだけでなく、ご飯の食感やご飯にかけるたれも疎かにしません。カロリーは低くありませんが、突然油で揚げたものが食べたくなった時、私は天丼の店に駆け込んで、大いにパクつきます。ここで、創業1837年の、浅草雷門付近にある三定をお薦めしたいと思います。ここのごま油で揚げたてんぷらは、実に極上の味なのです。


天丼以外では、親子丼も私の大好物です。親子丼の材料は卵と鶏肉で、この二つの食材の関連から「親子丼」という名前がつきました。関連のない食材で作った丼ものは、「他人丼」と言います。面白いでしょう?鶏肉とご飯は柔らかく、口に入れると溶けるような食感で、とても抵抗できない気持ちになります。卵の甘さと鶏肉の味を一口で食べることができ、あ~、これよりも心を揺さぶられる食事が一体他にあるでしょうか?親子丼を食べたかったら、250年の歴史を持つ、東京で最も有名な親子丼専門店の玉ひでをお薦めします。そうそう、みなさんが名古屋に観光にいらっしゃるなら、有名な名古屋コーチンで作った親子丼を食べれば、行ったかいがあると思われるに違いありません。(哈日杏子執筆)













Photo by 哈日杏子

玉ひで http://www.tamahide.co.jp/  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)