観てきました。ヘンリーダーガーの映画。
ここまで孤独の中で人は生きられるのか。
でも小さなペニスをつけた少女たちの妄想世界の中で、彼は孤独ではなかったのかも知れない。
私なんかは、少なからず自分の作品とか世界観とかを理解してもらいたい、評価してもらいたいと思いながら、日々ものづくりをしているのだが(ものづくりをする人たちはそういう人が多いと思う)、彼が死ぬ間際、他人に自分の作品を発見された時の言葉は「もう手遅れだ。話したくない」だった。
誰かに見てもらいたい、認められたいなんて気は更々なく、自分の生きる術だけのために、妄想世界を作っていたなんて。この人こそ本物のアーティストだと感じた。
最後に流れるトムウェイツの曲が、ヘンリーダーガーの世界にすごくはまっていて、ほんとよかった。
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