Tritonn (MySQL+senna) のインストール | おきらくプログラム

Tritonn (MySQL+senna) のインストール

さて、そんなこんなでsennaの組み込まれたMySQL、Tritonnをインストールすることになったわけですが、インストーラーもウィザードも付属しないので、使えるようにするまでかなり悩まされました。ダウンロードのページには「zipを展開してすぐにお使いいただけます」なんてかいてあるんですが、とんでもないw 少なくとも私にはすぐには使えませんでした。基礎知識がある方なら「すぐ」なのかもしれません。


まずはMySQLのアンインストールです。私の場合、今まですでに実験としてMySQLを入れていましたので、それを先に消す必要がありました。といっても、インストーラーがあったように、アンインストーラーもばっちりありますので、何の問題もありませんでした。すでに使っているMySQLがあるなら注意してください。バッティングしたらどうなるか、よく知りませんが…。

いよいよ本題に入りましょう。Windows版のTritonnをダウンロードして展開します。そして展開したフォルダごと、C:\に移しました。そのフォルダをMySQLという名前にリネームしておきましょう。もちろん先にMySQLというフォルダを作って、そちらに中身をすべて移し換えてもいいのですが、移動ミスや、隠しファイルの見落としなどがあっては嫌なので、今回はフォルダごと移動してリネームという方法をとりました。


次にMySQLの設定ファイル、my.iniの作成です。インストール前にこれを作成しておかなければなりません。これを作成し忘れて、後で大変な目にあったりもします。いままではウィザードなどで勝手にある程度設定されていたものです。めんどくさいですが、ファイルを作りましょう。しかし、最初気付かなかったのですが、解凍した中に設定ファイルの見本というか、ひな形のようなものが準備されています。以下のようなファイルです。それぞれの用途に合ったものを使用しましょう。


my-innodb-heavy-4G.ini
my-huge.ini
my-large.ini
my-medium.ini
my-small.ini
メモリが4GBで主にInnoDB使用
メモリが1GB~2GB
メモリが512MB
メモリが128MB
メモリが64MB 

私の場合、4Gのマシンなのですが、Vista というOS自体がメモリ食いの環境で使いますので「my-huge.ini」を使うことにしました。これを「my.ini」にリネーム、もしくは新しく同じ場所に作ったmy.iniファイルに内容をコピーします。これである程度下準備が整いました。

次はサービスの登録です。これをすることにより、Windowsの起動と同時にMySQLサーバーが立ち上がってくれるようになります。いたって簡単なのですが、まずコマンドプロンプトを立ち上げます。それからカレントディレクトリをTritonnを設置したフォルダの bin ディレクトリ(おそらくC:\MySQL\bin\)に移動します。それから次のように打ち込むことでサービスとして登録できます。


mysqld-nt --install MySQL --defaults-file=C:\mysql\my.ini


--defaults-file の設定もお忘れなく。たぶん大丈夫だと思いますが、フォルダ名が違う場合は、それぞれの環境に合わせてください。これを忘れると、サービスを始められない場合もあったりします。最初これを忘れたために、サービスの登録はすんなりいった後でも、「システムエラー1067が発生しました」というメッセージが出てサービスを始められませんでした。設定ファイルを指定してやったところ、こんどはすんなりサービス起動できたのでした。

それはさておき、サービス起動以前にここで壁に当たりました。こんなメッセージが。


Install/Remove of the Service Denied!


もう、なにがなんだかわかりませんでした。とりあえず、登録できてないってことは確かだったので、ぐぐってみたのですが、以外に情報が少ない。どうやら、管理者権限でやっとくれということなんだそうですが、管理者アカウントだしなぁ…。ともかくこれはVistaを使っていると出る現象なようで、XPでは問題ありませんでした。Vistaのユーザーアカウント制御が邪魔をしているようです。いろいろ方法はあると思いますが、私の場合、パソコンをセーフモードとコマンドプロンプトにて再起動させ、ログインし、先ほどのコマンドを実行したところ、すんなりインストールできました。 本当はもっと別のやり方が正しいと思います。きっちり権限を求めるとか、ユーザーアカウント制御をうまく調整するとか。でも手っ取り早くインストールするには、この方法が一番かもです。


これで Tritonn もとい MySQL が使えるはずです。さっそくサービスから起動してみましょう。


コントロールパネル→管理ツール→サービス


とたどればMySQLという名前のサービスが登録されているはずです。既に開始されているかもしれません。めでたくインストール終了です。これで使えるようになっているでしょう。おつかれさまでした。次は実際にテストしてみたいと思います。