この日からリハビリルームに行くことになりました。担当は「凛とした」という言葉が似合うロングヘアのハンサムウーマン。まず最初に肩を中心にマッサージをしてもらい、次に軽い筋トレのようなことをしました。病棟内を歩くようにはなりましたが昼間もベッドに寝ころんでいることが多く、腰や肩が痛くなっていたのでマッサージはとても気持ちよかったです。(理学療法士さんの中には「マッサージ」という言い方に抵抗がある方もおられるらしいのですが適切な言葉を確認できなかったので「マッサージ」という言葉を使わせてもらいます)

軽い筋トレの後は7分間エアロバイクをこぎました。素敵な女性と談笑しながらトレーニングやエアロバイクをこいだりしているとまるでスポーツジムに来ているようです。すぐそばには点滴スタンドがあり右胸にはカテーテルもつながれているのに、またもや病気のことを忘れて幸せを感じていました。重い病気だからリハビリ担当も若い女性にして少しでもいい気分にしてあげようという病院側の配慮でしょうか?それとも偶然?とにかく入院してみて病気のオッサンに対する女性のパワーというか「癒し」の力はすごいということがわかりました。

病室はもちろんICUやリハビリルームでも素敵な女性達のおかげで身体の痛みや苦しさをあまり感じずにすみました。若い女性にカッコ悪いところを見せられないというやせ我慢もあったとは思いますが、やはり男というものは単純ですから女の人がいるだけで気分がよくなるようです。最近は男性看護師も増えてきてさわやかな好青年が多いのですが、彼らが熱を測りにきたりすると何故か不機嫌というかぶっきらぼうになってしまう自分がいました。京大病院の男性看護師さん!無愛想な態度をして本当に申し訳ありませんでした。あなたたちは決して悪くありません。悪いのは僕です。