問題の分別 | 小野哲太郎のアメブロ

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※画像は戦国炎舞の竹内くんから拝借

 

サムザップの「戦国炎舞」がついにAppStoreのセールス1位を獲得したということで、こんなに長い間上位にいつづけて、さらに1位ってほんとすごい。運営チームのみなさん、おめでとうございます。

 

そんな中、ふと2、3年くらい前にサムザップとの桑田社長に飲みに連れて行っていただいた時の会話を思い出したんですが、僕が仕事の悩みを相談した時に(内容はほぼ忘れちゃいました)、桑田さんに「そんなんどうでもいい問題。」とそっけなくあしらわれたことがあります。

 

その時は、「何たる冷たい反応か。少しは親身になってくれてもいいのに。」なんて思った記憶があります(桑田さんすみませんm(_ _)m)が、今は理解できる気がしています。

 

 

会社経営にしろ、小規模チームのマネジメントにしろ、経営者やマネージャー、責任者は大なり小なり問題に追い回されることは常だと思います。部下から問題を相談された時はいつでも、「ふむふむ、なるほどそれは問題だ。解決の方法を考えるよ。」と頼れる上司になりたいところですが、それではダメだと。

 

問題にも千差万別いろいろなものがあって、実は全然クリティカルなものではなく時間が勝手に解決してくれる、いわゆる "どうでもいい問題" が意外と多く混ざっていたりする。特に人間関係に関するものは一時的・感情的なことが多い。そして、立ち上げ期などの混乱期こそ、そういった問題は出てくるように思いがちですが実は実感値としては逆だなと。

 

ある程度チームが回るようになってきた安定期や、市場などからの注目が薄まって少し落ち着いたタイミング、こんな時こそこの手の問題はチームの話題に出てきやすいと感じます。

 

混乱期にはそういった問題は存在していないかと言うとそうではないと思っていて、小さな問題を問題視する余裕が無いだけの話で、自動的に"どうでもいい問題"は放置され、勝手に朽ちていく。

 

インターネットビジネスのような、未開の荒野を突き進む事業で組織を運営する以上、問題は常に存在するもので、リーダーが全ての問題をワニワニパニックのように潰すことに時間を使っていても、組織自体は前に進むことは無いと思います。

 

限られた時間を使って潰すべき問題はクリティカルなものに限定されているべきで、リーダーはまだ市場が想像できていない未来を創造し、そこへの道筋を明確にし実現していくことに時間を使うべきで、それができた時には成果が全てを癒し、勝手に ”どうでもいい問題” は忘れ去られていると思います。

 

もちろん、チームメイトが違和感を感じたことを率直に発言できる、 "風通しの良さ" は大前提大事ですが、風通しが良いチームこそ話題に出てきやすくなるこの手の問題とうまく付き合う必要があると思います。

相談してきてくれた仲間に「大した問題じゃ無い。無視でいいでしょ。」と言うのは責任感の強いリーダーこそ勇気がいることですが、 "あえて対応しないものを分別する力" を持っていたいなと思います。

 

逆に、立ち上げ期のようなアドレナリンが出まくって痛みを感じにくいタイミングには、逆に小さく見えても、その後、癌のように進行するクリティカルな問題を見落としがちなので、そこの分別も必要だなと感じます。